市長、市議会で陳謝 小松島市課長逮捕 2009/6/15 15:11
小松島市営バス運輸課長の大粟浩司容疑者(49)=同市小松島町北浜=が加重収賄の疑いで逮捕されたことを受け、稲田米昭市長は15日午前、市議会全員協議会で「信頼される市政を目指しているさなか、市民には大変申し訳なく思っている」とあらためて陳謝した。議員からは、事件の原因や今後の市バスの体制について質問が相次いだ。
市議会は、予定していた6月定例会の一般質問を遅らせ、緊急の全員協議会を開き、運輸課長の逮捕について市から説明を求めた。市長は逮捕後の市の対応などを示し「信頼回復に取り組んでいきたい」と述べた。
この後、5人の議員が「事件の根には、長年勤務している臨時運転士を採用してあげたいという気持ちがあったのではないか」「運輸課長の逮捕のほか、処分者も出ている状況で市バスの体制は大丈夫なのか」などと質問。
これに対し市長は「試験は厳正、中立に行うように指示し、臨時運転士の経歴がプラスになるようなことはなかった」と強調。市バスの体制については「本庁から職員を派遣するなどして支障のないように取り組む」とし、10月から予定している一部民間委託についても計画に変更がない考えを示した。