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朝青龍、綱とり日馬富士と“前哨戦”熱望

 栃煌山(中央奥)にけいこをつける朝青龍(手前)=春日野部屋
 栃煌山(中央奥)にけいこをつける朝青龍(手前)=春日野部屋

 「大相撲名古屋場所」(12日初日、愛知県体育館)

 大相撲の横綱朝青龍(28)=高砂=が1日、綱とりの大関日馬富士とのけいこを熱望した。名古屋入りして以来、初の出げいこを愛知県春日井市内の春日野部屋で行った後、指名した。日馬富士は稀勢の里とのけいこを希望しており、朝青龍が追いかけて乗り込めば、夏場所の優勝を争った力士たちが一堂に会する豪華なけいこが実現する可能性も出てきた。

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 連日となる幕内相手のけいこを朝青龍は精力的にこなした。栃煌山、栃乃洋、朝赤龍の3人を相手に17番胸を出して、16勝1敗。「悪くはないですね。(動きが)軽い感じがするけど、出足はあるしね」と笑顔で振り返った。

 今後のけいこ相手についても「日馬富士あたりと一度やりたいね」と明言した。普段はけいこ方針を尋ねられても「明日は明日だ」と言葉を濁すことが多いが、横綱昇進を目指して意気上がる同郷の後輩に、刺激を受けていた。

 高知・明徳義塾高の後輩にあたる栃煌山には「腰が高い」などと熱心に指導した。9番とって唯一の黒星を喫したが、直後に寄り切りからダメ押しの突きを食らわせるなど“らしさ”も全開。動きは始動した6月30日よりも鋭かった。

 朝青龍の言葉を伝え聞いた日馬富士は「胸を借りて、いいけいこをしたい」と前向きだった。日馬富士は稀勢の里がいる鳴戸部屋への出げいこを計画中。朝青龍も鳴戸部屋へ出向けば、夏場所で優勝を争った4人中、白鵬を除いた3人での豪華なけいこが実現する。

 けいこ後は、体を洗い流すためのホースを手に取り、水を報道陣にかけるなどリラックスした表情もみせた。春日野部屋の栃ノ心が徴兵検査を受けていたことを知り、「平和が一番なんだけど」としみじみと語る姿は、不機嫌だった前日とは別人のようだった。

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