2008年10月に富士スピードウェイで行われたF1日本グランプリ=静岡県小山町
トヨタ自動車の子会社「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)は1日までに、2010年以降のF1日本GP開催から撤退する方針を固めた。7月中にも発表する。
トヨタは10年3月期が2年連続の巨額赤字になる見込みで、開催撤退はコスト削減が主な理由。トヨタ幹部は「大変な費用がかかる割に宣伝効果など見返りが少ない」と話している。
日本GPは現在、ホンダ系の「鈴鹿サーキット」(三重県)と富士との隔年開催で、今年は鈴鹿で開かれる。富士が撤退した後は毎年、鈴鹿開催になる可能性がある。
トヨタは00年に富士スピードウェイを買収。約200億円を投資した上で、日本GP開催権を獲得し、07年に初開催にこぎ着けた。08年に2回目を開いたが、経費がかさみ収支は赤字だった。