いしけりあそび

一言メッセージ :ひとりで石けって遊んでます。いじけて、かも。たまにスペイン語。ラテン音楽は人生です。ああ、人生なんて...

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自民党、「移民庁」設置検討

 
 自民党、「移民庁」設置検討…外国人定住・強化を目標に
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080505AT3S0201E04052008.html

 入管に外国人問題をまかせきりにしている現状に根本的な問題があるのは確か。外国人の問題というと、なんでもかんでも法務省がしたり顔で提言しているけど、それって、福祉や教育について警察が政策提言するようなものだから。入管がそのままスライドするような組織にならないのであれば、移民庁の設置自体には、賛成してもいいかも知れない。

 ただ、自分自身、これまで何度か外国人・移民の問題で政治家から意見を求められることがあったけれど、自民党だけは一度もないのですよ。たとえば、国籍法について一審で違憲判決を受けたときも、民主、社民、共産、公明、すべての政党からレクチャーを求められたが、自民党からだけはなかった。まあ、彼らのところには法務省の役人がすぐに駆けつけて、デタラメ吹き込んでいたらしいけど。いや、オレの話を聞けって強く訴えるつもりはないけど、少子化高齢化だ、人材確保だっていいながら使用者側(+そっち側の有識者)の意見ばっかり聞いている人から一定の見識を感じたこと、まったくないんだよね。

 「外国人の受け入れや管理政策」は、中身をみてからでないと、賛成とか反対とかいえませんが、まず現状をしっかり分析するのが先です。外国人の問題は、あまりにも長期間、人権侵害が放置されつづけてきたので、若年外国人、高齢外国人の出現で、いまやどこから手をつけていいのか分からないぐらいに複雑かつ困難になっている。90年の改正のときに「どうせ受け入れても何年か働けばみんな帰るから問題ない」って公言していた役人さん(業界誌にしっかり残ってますよ)は、ちゃんと反省してる? 経済界の要請にもとづいて、数だけ増やして、その無策のつけが、当の外国人に押しつけられる構図が、より大規模に展開されるのは、ほんとにカンベンしてほしい。「外国人の受け入れや管理政策」は、今ある問題を解決してからです。

 それにしても、これが「痛いニュース」なんですな。外国人っていうだけでこんだけ反応するっていうのはなんなんだろうね。どうせ面とむかってはいえないんだろうけど。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1121449.html
 こっちをみて、少し安心しましたが。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1121449.html

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第41回大会の王様はChristian Camilo Peña(クリスティアン・カミーロ・ペーニャ)

 まだ新聞等で確認していませんが、ラジオ聞いていたら、第41回バジェナート伝説フェスティバル、新しい王様はChristian Camilo Peña(クリスティアン・カミーロ・ペーニャ)とのこと。
 主催者が発表した参加者に名前がなかったので、彼が出ていたなんてぜんぜん知りませんでしたが、力強いプレイが印象的な若手アコーディオン奏者の代表格(このブログでも、以前「若手三羽烏」と紹介したことがあります。)、いつかはチャンピオンになる人と思っていたので、順当でしょう。
 ということで、22歳、新しいバジェナートの若き王様・クリスティアン君のプレイをどうぞ。フェスティバルの映像も、そのうち機会があれば紹介します。



 おれはちっちゃなシボレーをもってる
 マラカイボまで商売するために買ったのさ
 きみに小さなお店を分けてあげるよ
 おれに分け前をよこせって野郎はほうっておいてさ

 もしもきみが車の運転を習いたいなら
 このおれが買ったシボレーで練習しなよ
 マラカイボまで商売にいこうぜ
 だれにもじゃまなんかさせないさ

 おれはアルバから海をこえてやってきた密輸業者
 きみのためにいっぱい宝物を持ってきたよ
 もちろん商売するための密輸品もね

 さあ、おれのネグラ
 ガラクタをさっさとかたして、いっしょにいこう
 さあ、おれのマイェ
 ガラクタをさっさとかたして、いっしょにいこうよ
 
 今度ラ・グアヒーラからきみのためにすてきな真珠を持ってくるよ
 きみがネックレスを作るようにね
 そうしたらきみはおれのお姫さまになるんだから
 
 おれが結婚しているなんて言うやつがいるみたいだけど、そいつはデタラメさ
 おれはきみを最高に幸せにするよ
 だっておれのシボレーで
 きみをマラカイボまで連れていってあげるんだから

 曲は“El Chevrolito(エル・チェブロリート)”、お調子者の密輸業者が密輸品をちらつかせながら女の子をくどいています。作曲はRafael Escalona(ラファエル・エスカローナ)、歌はJorge Oñate(ホルヘ・オニャーテ)。

PS  おまけ。未来の王様は、アコーディオンをかついで生まれてきたのでした。
http://www.christiancamilo.com/galeria/displayimage.php?album=12&pos=8
http://www.christiancamilo.com/galeria/displayimage.php?album=12&pos=10
 

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「識字・日本語センター」の廃止に反対します

 今、ピスコをウーロン茶で割って、飲んでいます。酔いにまかせて好きなこと書きます。


 こういうの、ぜったいになくしちゃダメだよ。

 いわゆるニューカマーの抱えている問題っていうのはさ、強制送還にせよ、指紋採取にせよ、法律上は、かなりの部分、戦後の在日コリアンが直面してきた問題と重なっている。
 そして、今、ニューカマーが、きびしい戦いを強いられている理由のひとつは、在日コリアンが、闘争によって勝ち取ってきた成果っていうのが、ニューカマーに承継されていないっていうのがあるわけさ。

 オレ、今、18歳のニューカマー・ビザなし韓国人の女の子の事件をしている。彼女、母はいちおういるけど、家庭環境が複雑で、子どもだけの事件として処理せざるをえない。通常、子どもだけっていうと、売春で稼いでいる人身売買サバイバーの事件は別にして(彼女らも年齢だけみると、いちおう子ども。まあこっちも子ども扱いはしていないけどさ。)、生活がそもそも成り立たなくって、事件として進めることができない。でも、彼女の場合は、在日コリアンの人権団体が、生活面をサポートしてくれるので、なんとか戦える。

 在日コリアンとニューカマーは、社会的背景がまるで違うし、くだんの彼女のように同国籍人同士の同胞愛があるような場合は別にして、当事者同士に連帯感もないから、承継っていっても難しいんだけどさ、やっぱり、権利のための闘争っていうのは、歴史を離れては成立しないよ、実践レベルでは。

 だから、このように行政にカネを出させた実績が、形として残っている拠点は、ぜったいになくしちゃダメ。一度なくすと、また作るのは、ほとんど不可能といってよいくらい難しいし、むしろ、これを発展して、在日コリアンから、ニューカマーへと続く道しるべにしなきゃ。

 岸さん、オレの本、紹介してくれてありがとうございます。そりゃ泣けますよ。だって、依頼者も泣いて、弁護士も泣いているんだもん。週に誰も泣かないっていうのは、オレの事務所じゃほとんどないです。サラリーマンやってたころさ、大のおとなが、こんなに泣く職場があるって、想像してなかった。


    ●

 ところで、この連休は、株主総会対策でつぶれます。
 景気悪くなったでしょ、不動産の証券化なんてしゃれた仕事はすっかり消滅して、いまやオレの稼ぎは、破綻した中小デベロッパー(俗にいう「地上げ屋」)向けの融資の回収と、やりかけの地上げの後始末だから、今、メチャクチャな状態なわけですよ。で、お客さんも百戦錬磨というか海千山千というか、一筋縄ではいかない人ばかりだからさ、おとなしく破綻する人は少なくって、みなさん、物件に時限爆弾し掛けたり、倒れ際に足引っかけようとしたり(要するに、揺さぶりかけて「おとなしく死んでほしければカネ払え」といいたいわけです。)、もう大変です。連休中は、融資や不動産取引の簿冊をひっくり返して、おかしな契約書を探し出したり、怪文書に反論したり、もうてんやわんや。今年は、その会社にとって上場以後、初めて不況で迎える株主総会だから、まさに正念場。お世話になっている会社だし、まあ、これやらんと、外国人の事件なんてできないからねぇ。


                        ●

 コロンビアではバジェナート伝説フェスティバル開催。といっても、記念大会だった昨年と違って、今年のエントリーしている人のうちでは、ホルヘ・セレドンのアコーディオンのジミー・サンブラーノ、ルイフェル・クエージョの相棒のマヌエル・フリアン、リサンドロ・メサの息子ぐらいしか知らないので、現時点で紹介することはありません。そのかわり、昨年の大会から、Orangel“Pangue”Maestre(オランヘル・パンゲ・マエストレ)が、その辺で弾いているビデオを紹介しましょう。



かっこよすぎる…。

    
     ●

 原作の邦訳もでていないので、日本で公開されるかどうかはわかりませんが、現代コロンビアを代表する小説家・Jorge Franco(ホルヘ・フランコ)の"Paraíso Travel(パライソ・トラベル)が映画化されました。



「ニューヨーク?」ボクは彼女にききかえした。
「そう、ニューヨークよ」
「なんでそんな遠いところに?」
「だってあっちにあるんだもん。」レイナはぼくにいった。
 そのアイディアは彼女のものだった。そう、ぼくらの間では、いつだって、アイディアは彼女のもの。もちろん、ぼくだって何度かアイディアを出したことはあるけれども、実行するかしないかを決めるのはいつだってレイナだった。彼女がぼくに何かいうとき、それはすでに決められていたのだ。彼女はぼくに賛成しているかどうかなんて尋ねようともしなかった。
 「二人で行くのよ」
…「ここにはなんにもない、わたしたちなんにもしていない、これからもなんにもできないわ」
「でも、遠すぎるよ。それに、ぼくらはあっちのこと何もしらないんだよ。」ぼくは彼女にいった。レイーナはぼくの手をぎゅっと握ると、それをぼくの口に強く押しつけた。ぼくは、というと、彼女の目というよりは、たがいに色の違うガラス玉のような二つの瞳をみていた。それは、ぼくの目の奥にあるおびえの感情をさがしまわっているかように、めまぐるしく動いていた。
…「それともあなたは、あなたのママや、パパや、わたしのパパみたいに、ここにいたままチョーつまんない人生送りたいの?」(原作より)

 左右で色のちがう瞳をもつ奔放なレイーナと、ちょっと気の弱いマルロン、コロンビアを脱出して"パライソ"(天国)をめざした二人の若者(といっても男の子はむりやり彼女に密入国させられたようなものだが)の愛と希望と喪失の物語。
http://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/archive/2006/05/05

 監督はシモン・ブランド。映画はこれで二作目、映画監督としては無名ですが、フアネスの“A Dios le pido”、カバスの“La Cadena de Oro”、リカルド・アルホーナの“El Mojado”、チャヤンの“Sentada aquí en mi alma”など、ヒット曲のミュージックビデオを手がけたことで知られています。トレイラーをみる限りは、いかにも彼らしい、そうとうかっこつけた感じの映像になっているようです。主人公の男女が、「ああ、いるいる、こんなカップル!」(コロンビア人って、女は強いけど、男は神経質で気の弱い人が多い。)って感じで笑えます。いや、主人公のたどる運命はなかなかに過酷なんだけどさ。みなさん、なんかおもしろそうでしょ? 


♪ レイナ、きみはその色の違う二つの瞳ですっかりぼくを虜にしてしまったのさ
  ぼくは今ここにいてすごく怖いんだ
  きみには、ちっともわからないと思うけど

  ねえ、思い出してよ、思い出してよ、頼むから思い出してよ
  ぼくらはいっしょに行って、同じ方角をめざして歩いてきたんじゃないか
  お願いだ この世界で、ぼくをひとりぼっちにしないでくれ
  パライソもきみの愛なしでは苦い味がするのだから…

 原作のイメージぴったり、男はヘタレ、女は強烈。何のあてもないまま到着したニューヨークで途方にくれる男の子に、彼女がひとこと、“¿ Qué usted creía, que ibamos a llegar a un Hilton, OK ? (あんたさ、なに考えてたの? 私たち、ヒルトンかどっかに泊まるとでも思ってたの?(トレーラーの2.45くらい)”。でも、男の子もちゃんとドラマの中では成長します。
 フアさまも、“Paraíso Travel”好きみたい。 おさいさん、みたいでしょ?!

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絶望家族

 今週、仮放免中の元不良少年が、またひとり逃亡。そりゃそうだろ。いくらコロンビア国籍だからっていって、ことばもわからなければ家族もいない、友人の一人さえもいない国に強制送還だといわれて、しかたないね、と帰る(行く?)やつはいないさ。今後捕まるまで逃亡生活を送ることになった本人は、かなり思いつめていたけど、変な気を起こさなければいいが…。

 長男が関西某市の少年刑務所にいるペルー人家族も、絶望のどん底。ほとんど記憶のない祖国にむけて強制送還カウントダウン中の長男、病気でボロボロの母、小学生の長女、障害者の次女。母に対して、きびしい見通しを説明していたら、小学生の長女に「殺してやる」といわれた。この絶望家族を、必死になって守る幼い長女の目には、入管が、ビザが、といって弱った母を困らせているおれが、母を虐げているように映ったのだ。

 先週の日曜日、サンデープロジェクトで自民党の中川秀直議員と坂中英徳元東京入管局長が出演して、移民を1000万人受け入れるだのと話していたらしい。入管法改正から20年、いまだに子どもたちに高校進学のチャンスすらまともに与えない国が、やるせない気持ちを非行というかたちでしか表すことができなかった子どもたちを問答無用で「本国」に送り返す国が、どの口で受け入れを語るのっていうのか。どん底をみつめる根性もねえくせに、調子のいいことほざきやがって。最近、移民受け入れがどうたらこうたらいう連中をみると、むしょうに腹が立ってしかたない。



 おれがいきる世界は
 四つの角に囲まれて
 その角と角の間にあるのは
 いつも同じもの
 おれには空がない
 月も星もない
 光をふりそそぐ太陽もない
 あるのはただ闇だけ

 おれの運命はなんて真っ暗なんだ
 ああ、すべてがおれから離れていく
 おれはすべての希望を失った
 神さまに届くのはおれの嘆きだけ

 この小さな恐ろしい部屋に
 永遠に閉じ込められて
 そこには愛情も
 人の声さえも届かない
 ここでおれは昼も夜も過ごし
 ただおふくろの思い出とともに生きている

 Fruko “El Preso”

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航空幕僚長の憲法観

「『関係ねえ』発言 空幕長、『一部不適切だった』
 航空自衛隊のイラクでの活動を『違憲』とした17日の名古屋高裁の判決に対し、航空自衛隊の田母神俊雄航空幕僚長が18日の会見で「関係ない」と述べた発言が国会などで問題視されていることについて、田母神空幕長は25日、発言の一部は不適切だったとした上で、真意は別の所にあるとして理解を求めた。」
 「航空自衛隊は国会で決められた法律に基づき、政府の命令で派遣されており」はそのとおりですが、そんなことは当たり前のことであって、だからといって「違憲判決で直ちに撤収できるということでなく、あくまで政府の命令で動く」というわけではありません。
 今度の事件で、「直ちに撤収」の義務が生じないのは、航空自衛隊のイラクでの活動を違憲とする部分が、理由中の判断であって、主文が派遣差止めや慰謝料について不適法却下(の維持)とする判決だったからです。主文で、自衛隊の活動を禁止するような判決、あるいは根拠となる法律を違憲とする判決が確定すれば、航空自衛隊の活動が法律に基づいていようが政府の命令で派遣されていようが、判決後、活動を継続することはできません。内閣総理大臣の異議の制度(行政事件訴訟法27条)はその唯一の例外です。
 文章にすると難しく聞こえますが、法律や政府の命令に基づく活動だって、違憲だからしちゃダメですよ、という判決が確定したら、しちゃダメですよ、というのはそんなに難しくない、というかあたりまえのことだと思います。18日の会見から今日まで、「真意の理解」を求めるために、ずいぶんと勉強されたと思うのですが、それでも三権分立や違憲立法審査権の基本的な部分が理解できないのでしょうか。タレントのことばを引用する18日の会見よりも、よほど不適切な発言に聞こえました。困った人だと思います。

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