車いす少女の仮就学認める 奈良、町立中に初登校へ身体障害で車いす生活を送る奈良県下市町の谷口明花さん(12)と両親が町立中学への入学を求めていた問題で、下市町は2日、明花さん側の申し立てを認めた奈良地裁決定を受け、仮就学させることを決めた。明花さんは3日朝、町立下市中に初登校する。 知らせを受けた明花さんは「うれしかった。4月からの学校での出来事を友だちと話したいです。学校生活で特に心配していることはありません」と笑顔を見せ、母親の美保さん(45)も「前向きに明るく送り出そうと思っている」と話した。 同町は就学を認める一方で地裁決定自体には即時抗告したが、この判断について町教育委員会は「係争中でもありコメントは差し控える」としている。 明花さんの入学をめぐっては、同町教育委員会が、バリアフリー設備が不十分なことを理由に「階段が多く、本人と介助員の命の保証ができない」と拒否。「小学校と同様に、普通の状態で学校生活を送ってほしい」とする明花さん側の申し立てに対し、奈良地裁は6月26日「改善の余地を検討することなく入学不許可を決めたのは、裁量権を逸脱した違法な判断」として、仮の入学許可を出すよう義務付ける決定をしていた。 【共同通信】 |
関連記事を取得中...
|
ソーシャルブックマークへ投稿: (ソーシャルブックマークとは)