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民放唯一…あの伝説のエロ番組が突如打ち切りのワケ

視聴者から苦情相次ぎ

 関西の独立UHF局「サンテレビ」(神戸市)で25年以上続いた土曜深夜のアダルトバラエティー番組枠が27日の放送で突然打ち切られた。視聴者の相次ぐ苦情に押し切られた格好。民放で唯一残ったお色気番組の終焉に番組関係者の心境は複雑なようだ。

 昨年4月にスタートした「今夜もハッスル」は、セクシータレントのインリン・オブ・ジョイトイとお笑いコンビのレイザーラモンを司会に、AV女優による官能小説の朗読、アダルトDVDやゲームの紹介がウリだった。

 ところが、「子供が見たらどうする」などの苦情が局や放送倫理・番組向上機構(BPO)に相次ぎ、今月24日にBPOから連絡を受けた局が即日打ち切りを決定。4回分の収録映像はお蔵入りとなった。「担当者は『採算面は問題なかった』と言っていたし、残念ですね。『子供が見たら』と言うけど、『子供は寝ろ!』と言う方が大事なのに…」とは番組に詳しい事情通。

 土曜深夜のサンテレビといえば、関西では不動のお色気枠だった。1983年の「おとなの子守唄」から「おとなのえほん」「のりノリ天国」など題名や出演者を変えて継続。司会も笑福亭鶴光や坂田利夫、ぼんちおさむ、西川のりおら人気の顔ぶれ。一時は東海、関東にもネットされ、80年代にはU局では破格の視聴率7−8%をマークした。

【「世間の目が厳しくなった」】

 「10−15年前は、素人男性がAV女優の誘惑に勃起せずに耐えられるか、なんて企画もアリだった。それに比べれば、今は胸出し程度のカワイイものですよ」(先の事情通)

 もっとも、視聴者も開始当初はAVの映像が流れただけでムラムラしたものだが、ネットなどで過激映像が入手できる今では、番組内容も過激路線から“下ネタバラエティー”へとソフト化。それでもヤリ玉に上がったのだから世知辛い。

 サンテレビは「世間の目が厳しくなった。いかがわしいところをすべて削ると、番組本来の趣旨に合わないので…」(広報担当)と苦渋の決断だったことをにじませている。

ZAKZAK 2009/06/30

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