最強後楽園、開幕

  • 2009/07/28(火)

7・2後楽園(最強後楽園トーナメント)
 ▼Sウェルター級
  同級8位・池田好治(宮田) 3回1分26秒TKO 同級10位・松橋拓二(帝拳) ×  ▼Lフライ級
  同級7位・須田拓弥(沼田)  2−1 同級3位・斉藤直人(角海老宝石)
   ※57-56、58-57、56-57

7・3後楽園(最強後楽園トーナメント)
 ▼Sウェルター級
  同級2位・チャールズ・べラミー(八王子中屋) × 同級9位・細川貴之(六島)
 ▼Sフェザー級
  同級4位・松崎博保(協栄) × 同級6位・岡田誠一(大橋)
 ▼Sバンタム級
  同級5位・三浦数馬(ドリーム) × 同級7位・田内絹人(横浜光)
 ▼Sフライ級
  同級11位・ジェロッピ瑞山(千里馬神戸) × 同級6位・佐藤洋太(協栄)

  池田がダウン奪われるも、ラッシュしてきた相手をカウンター撃墜でダウン奪い返しラッシュTKO!須田も2回にダウン奪われるピンチをくぐり抜けての僅差勝利。スプリットながら熱戦といえる好試合でした。須田は滝澤卓(タキザワ)との決勝カードが確定です。 (ハイセー)



 優勝者は来年のチャンピオン・カーニバルで日本王者に挑戦できるので、実力一本で勝ち上がれる好イベント。タイトルを「開幕!最強後楽園」にしようと思ったんですが、4人揃ったのがSウェルターだけという寂しいものになったので「最強後楽園、開幕」で。ランカーが参加に消極的なら、ノーランカーから抜擢でも面白いんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。ただ好カードは揃ってますよね、以下簡単にデータを。
 
 Lフライ級は、五十嵐俊幸とも引き分けた9連勝中の斉藤(15勝(5KO)4敗5分)が、嘉陽宗嗣への日本挑戦を引き分けた須田(8勝(1KO)5敗2分)と。出場予定だった山中力(帝拳)が王座挑戦決定で棄権したので、6位の滝澤卓(タキザワ=18勝(8KO)1敗)が決勝で待ちます。

 Sフライ級は、日本ジム移籍後9連勝のジェロピ(19勝(7KO)1敗2分)が、11連勝中の佐藤(16勝(8KO)2敗)と。決勝で待つ3位・杉田純一郎は昨年12月、王者・中広との決定戦に敗れました。東日本新人王戦では準決勝で佐藤に勝っています。

 Sバンタム級は、何と言っても前王者・三浦(12勝(5KO)1敗2分)がシードですらなく出場するのが凄いです。田内(9勝(6KO)2敗2分)は前々試合で王座挑戦経験者の塩谷悠に勝っている選手。新人王戦の敗北から4連勝中です。決勝で待つのは、07年の東洋挑戦に失敗した3位・玉越強平。

 Sフェザー級も凄いです。小堀と矢代に挑戦も実らなかった松崎(18勝(9KO)3敗1分)が三度目の挑戦を目指し出陣。アマ85戦70勝、亀海喜寛とも接戦だったというプロ8勝(6KO)の岡田誠一と、よくぞエントリーしたという面子。決勝では3位・川村貢治が待ちます。ちなみに、Sライト級は、その岡田にアマ時代に勝った元アマ3冠の亀海が、小出大貴と2名エントリーによる10月決勝戦。

 唯一4人揃ったSウェルター級はまさに激戦区。Bタイトで石田順裕と引き分け、06年に現王者の野中悠樹に勝っていながら2年半のブランクを作った松橋(11勝(10KO)1敗1分)が復帰2戦目でエントリー。池田(11勝(8KO)7敗1分)と対戦。もうひとつはベラミー(10勝(7KO)1敗1分)と細川(13勝(3KO)6敗3分)が3度目の対戦。初戦はベラミーがデビュー戦で勝利。次が2年後の昨年ドロー。細川は全日本新人王決勝であきべぇにKO負けした選手、ベラミーに負けたのはその翌戦でしたが、現在は3分挟む4連勝でスランプ脱出しています。

 誰が勝ち上がるか予想してみるのも面白いです。(ハイセー)

矢代&佐々木V3戦 前日ライカはラスベガス

  • 2009/06/30(火)

7・4後楽園
 ▼日本Sフェザー級タイトルマッチ 10回戦
  王者・矢代義光(帝拳) × 三浦隆司(横浜光)
 ▼東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ 12回戦
  王者・佐々木基樹(帝拳) × デクスター・デラーダ(比国)
 ▼8回戦
  五十嵐俊幸(帝拳) × ユーチ・キャリーボーイ(タイ)
  山中慎介(帝拳) × 村田匡教(塚原京都)

 矢代(21勝(12KO)2分)V3戦は、1月に引き分けた三浦(15勝(13KO)1敗2分)とのダイレクトリマッチ。前回の採点は94−96、95−95、94−94という分の悪い0−1ドロー・・・それも多くのファンが「三浦の勝ちだった」と意見する内容だった。挑戦者は右ジャブを軸に高い集中力でガードを固め前進し強打を振った。これに王者はロープを背負わされ続け、身のこなしも鈍く立ち位置が悪いまま5回と7回にダウン。特に後者は苦悶の表情を浮かべての“効いた倒れ方”だった。筆者採点も2点差で三浦。歓迎すべき再戦である。
 今回は前戦の内容で欠けた部分の克服が差を分けそうな気もする。前回、矢代は腰痛のコンディション不良を告白している。また、ほとんど出ていなかった本来の武器である右ジャブを終盤出して、三浦のフックを封じた場面もあり、今度はその展開を早くに作りたいところ。前回、三浦は10回戦のフルラウンド経験が2度目だったからか、9〜10回のもうひと押しが足りなかった印象もある。全体を通じて手数にメリハリがない点も少々強化してほしい感じもある。アマ実績から成る優秀なテクで王者が名誉挽回か、それとも三浦が矢代攻略をさらに進化させるか、興味深い。

 佐々木(31勝(20KO)7敗1分)は前王者レブ・サンティリャンとのリマッチもKOで制して絶好調のV3戦。元日本王者だが日本王座戦の通算戦績は1勝3敗で、チャンピオン予備軍のような印象もあった過去と比べれば、明らかに今が全盛期に見える。非常に頭のいい王者だけに、キャリアが全て実になっているのかと思える。王座獲得したレブ戦は奇襲だったが、リマッチでは冷静に攻めどころを見極め、相手の動きが鈍った隙を見逃さない優れたスキルで打ち倒した。
 挑戦者デラーダ(16勝(11KO)6敗)、03年デビューの長身サウスポー27歳。元比国王者で、06年に世界ランカーの南ア人にWBCインター戦で2回KO負け。同年、日本で鮫島康治と対戦もこれまた2回KO負け。翌戦で国内王座を奪われる連敗でブランクを作ったが、昨年1年ぶりの復帰戦も世界ランカーのチャールズ・ウィテカーに2回KO負け。3連敗中の選手とあって挑戦者としては実績不足だが、鮫島戦では初回にダウンを奪う強打を見せてもいる。

 アンダーでは日本王者・清水智信へ挑戦失敗した五十嵐が再起戦。同じく東洋王者・大久保雅史に挑戦失敗したユーチとの試合が組まれている。10戦無敗のA級優勝者・山中にも注目。

7・3ラスベガス
 ▼WBA世界ライト級タイトルマッチ 10回戦 
  王者・レイラ・マッカーター(米国) × 風神ライカ(竹原&畑山)

 日が前後するが、ライカのラスベガス世界挑戦は、ジム移籍しての初戦ながら師匠・畑山に「負けたら引退」を突きつけられての試合。02年に一度対戦して2−0で負けている相手でもある。日本未公認のGBU王座も賭けられたこの試合、3分12回だったところをJBCの申し立てで2分10回に変更されたとのこと。JBC公認後はパッとしない33歳のライカ、厳しい敵地挑戦に策はあるか。(片岡亮)

VIBE休刊

  • 2009/06/30(火)

 マイケル・ジャクソンの死についての情報が続々と届く中、私も仕事させて頂いたヒップホップR&B専門誌「Vibe」が休刊した。
 93年にクインシー・ジョーンズが創刊した雑誌は、彼が最も成功を収めた仕事である「スリラー」の歌い手、マイケル・ジャクソンの追悼号を制作している渦中で休刊が決まった。
 正式に休刊についての連絡を受けたのは月曜のことだったが、今年2月から編集者が週休3日になり給料15%カット、フリーライターの起用も極端に減っていて「この経費削減でも存続は難しい」という話は聞いていた。全盛期は85万部を発行した同誌は昨年、派手に15周年記念パーティーを開催したりしていたが、実のところ近年、会社オーナーや編集長の交代があったり模索が続いていた。出版不況は日本に限ったことではない。
「マイケルの死とともに本当に悲劇的な1週間になってしまいました」というのがダニエル・スミス編集長から届いたメールの冒頭だ。
 米プロボクサーにも愛読者が少なくなかった同誌、最近の号では大のボクシングファンとして知られるシンガーのJホリデイがボクシングへの想いを語っていたこともあった。(藤堂)

 追記:あまり知られていないマイケルの秘話があるので、機会があればまとめてみたいものです。予定通りなら私は7月から大阪へ。間に合えば神戸の世界戦も観戦したいですね。

キックボクシング(新日本/6.28)

  • 2009/06/28(日)

新日本キックボクシング協会 「ATTACK 11」 2009年6月28日(日)
主催:トーエルジム・藤本ジム・治政館ジム・ビクトリージム 
会場:ディファ有明

ランキング戦中心の興行です。当初、平野一誠(トーエル)と対戦予定の石井達也(藤本)は
負傷欠場の模様。
会場で関係者によく聞かれたことは「金田さんの件、どう思いますか?」というもの。擁護しようと思えばそれなりの想いがあり、非難しようと思えばそれなりの想いがあります。
業界に影響を与える立場ですから「個人の問題」では済まない気はしますが、それより各団体の方々、明るいニュースで話題を振りまいてください。
そんな中、国内アマチュアムエタイで組織が固まりつつある話題があります。具体的に話がまとまりましたらまた触れたいと思います。いずれプロまで影響してきたら面白いですが。
次回、新日本キックボクシング伊原ジム興行は7月12日〈日〉日本バンタム級タイトルマッチ、木暮智(ビクトリー)の初防衛戦。池田茂由(伊原)を迎え撃ちます。ラジャダムナン王座を再度狙っている石井宏樹(藤本)も前哨戦としてタイ元ランカーと対戦です。
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前日はレイジングバトルの会見を覗き、選手のコメントを聞かせて頂きました。今時のボクサーは結構相手を挑発するのかと、ちょっと覚悟してましたが、当然ながら皆さん意欲的な発言は多いものの、ボクサーはやはりボクサー、品のいいコメントで安心しました。でも海老根範充選手の覆面でショッカーの真似はかなりウケていました。
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他、コメント類は後日入れます。
〈堀田 6.28 23:55 / 6.29 21:40 / 7.1 22:50〉:No29


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第15試合  136P以下3回戦




日本ライト級3位/平野 一誠(トーエル/61.6kg) VS 日本ライト級4位/中尾 満(伊原/61.0kg)
勝者:平野一誠 / 3-0 (ジャッジ 深瀬 30-29. 三浦 30-29. 富沢 30-29)
レフェリー / 杉江 聡
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第14試合 日本・タイ国 国際戦 73.0kg契約3回戦 
日本ミドル級7位/榊 克幸(トーエル/72.9kg)VS クンスック・アラビアジム(元・ルンピニー&ラジャダムナンL級C/タイ/71.7kg)
勝者:クンスック   / 0-3 (ジャッジ 深瀬 28-30. 三浦 28-30. 富沢 29-30)
レフェリー / 江刺家 昇
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第13試合 日本・タイ国 国際戦 52.0kg契約3回戦 
日本フライ級3位/アトム嵩貴(治政館/51.9kg)VSエッガラート・KBA(タイ/52.0kg)             
勝者:エッガラート  / KO 1R 2:01 / 3ノックダウン
レフェリー / 深瀬 広行
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第12試合 119P以下3回戦 
日本バンタム級4位/王子 (横須賀太賀/53.6kg) VS 日本バンタム級7位/松下 隆義(トーエル/53.9kg)
勝者:王子 / TKO 3R 1:07 / ヒジによる顔面カット、ドクターの勧告を受け入れレフェリーストップ
レフェリー /  三浦 進吾
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第11試合  127P以下3回戦
日本フェザー級3位/内田 雅之(藤本/57.2kg)VS 日本フェザー級4位/古川 たすく(トーエル/57.3kg)
勝者:古川たすく / 0-3 (ジャッジ 杉江 27-29. 三浦 27-29. 富沢 28-29)
レフェリー / 深瀬 広行
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第10試合 68.0kg以下3回戦
日本ウェルター級3位/藤田 ゼン(横須賀太賀/68.0kg)VS佑斗(治政館/67.9kg)
無効試合 2R タイム未発表 / 偶然のバッティングによるカットで佑斗が試合続行不可能(ボクシングなら当然、負傷引分け、あるいは負傷判定)
レフェリー / 江刺家 昇
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他9試合

豪華!Bタイト賞金トーナメント!

  • 2009/06/27(土)

8・22後楽園「レイジング・バトル」

 ▼70キロ級トーナメント準決勝 4回戦
  日本ミドル級3位・江口啓二(姫路木下) × 岳たかはし(新田) 
  日本ウェルター級8位・渡部あきのり(協栄) × 海老根範充(国際)
 ▼65キロ級トーナメント準決勝 4回戦
  日本ウェルター級7位・山口裕司(JBスポーツ) × 清田広大(協栄)
  日本Sライト級4位・前川洋昭(帝拳) × 森田瞬(金子)
 ▼60キロトーナメント準決勝 4回戦
  日本フェザー級11位・澤永真佐樹(赤城) × 小沢大将(全日本パブリック)
  真鍋圭太(MT) × 小林生人(角海老宝石)

10・23後楽園
 ▼各決勝

賞金 優勝 100万円 準優勝 20万円
   オールKO優勝 25万円加算 連続1RKO勝利50万円  
   MVP豪華商品
     準決勝KO(1R20万円、2R15万円、3R10万円、4R5万円、延長戦5万円)
     決勝KO(1R30万円、2R20万円、3R15万円、4R10万円、延長戦10万円)

 凄いメンバーが揃った。「ビー・タイト」から「レイジング・バトル」リニューアルされたA級ボクサーによる賞金トーナメント、27日に東京・モンデール銀座ホールで発表された。
「A級ボクサーがスタミナを無視して4回戦で戦ったら・・・」というコンセプトで、ビータイトジムの瀬端幸男プロデューサーが開催。人数を集めるのが最も苦労したという。見ての通りKO率の高い選手が多く、100%の清田、94%の渡部、85%の真鍋らが出場している。以下、コメント抜粋。(堀田春樹 6.27)
 
澤永真佐樹(元日本フェザー級1位)
 「強い選手ばかりなので見劣りしないよう頑張りたい。1ラウンドから賞金を狙っていきます」
小沢大将(02年フェザー級A級トーナメント優勝)
 「4年近くブランクがあったのですが、少しでも大会を盛り上げるために1ラウンドからKOを狙っていきたいと思います」
真鍋圭太(元日本Sフェザー級1位)
 「真鍋の試合が良かったと言われる試合をしたい。これをキッカケにタイトルマッチをやりたい」
小林生人(元日本フェザー級1位)
 「自分がエントリーできると思ってなかった。当たれば倒れると思うし、
もらえば倒されると思いますけど、気合で勝ちにいきたい」
清田広大(KO率100%)
 「こういう大会向きと思いますが、自分らしい勝ち方して優勝したい」
山口祐司(元東洋太平洋ウェルター級王者)
 「正直な話、お金が大好き。全部賞金獲って(ロレックス広告を指し)時計が欲しいです」
前川洋昭(8連勝中)
 「帝拳だとタイトル獲らないと認めてもらえないという感じになっているので、必ず優勝して自信をつけたい」
森田瞬(元日本ライト級王者・伊藤俊介)
 「ブランク2年のあとの復帰戦。この大会で最後の試合にしていい結果残して納得できたら辞めようと思います」
岳たかはし(07年全日本ウェルター級新人王)
 「初戦が前日本ミドル級チャンピオンの江口啓二選手、勝っても負けてもスカッとする試合したいと思います」
江口啓二(前日本ミドル級王者)
 「(マネージャーからの伝言)70キロまで落とすのは何年かぶりですが、
スーパーウェルター級も主戦場として逆2階級制覇を目指したいと思います」
渡部あきのり(牛若丸あきべえ=05年全日本ウェルター級新人王)
 「熱い試合ができればいいと思います。いい試合すれば賞金もMVPもついてくると思うので、自分らしい試合して勝ちます」
海老根範充(覆面で登場)
 「(富樫光明リングアナから何を聞かれても)イー!イー!イー!(瀬端プロデューサーから初回からKOを狙うかと聞かれ)イー!」

(業界の仕掛け人!瀬端プロデューサー(右)と冨樫リングアナ)