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北朝鮮、4発目の短距離ミサイル発射 日本海に向け

2009年7月2日22時18分

図:  

 【ソウル=牧野愛博】北朝鮮は2日午後、同国東部から日本海に向けて短距離ミサイル計4発を発射した。韓国政府が明らかにした。うち2発は地対艦ミサイルで咸鏡南道咸興(ハムギョンナムドハムン)市付近から発射された。いずれも弾道ミサイルではないという。北朝鮮は今月11日まで日本海側沿岸の海域で軍事訓練を実施するなどとしていた。

 咸興市付近から発射されたミサイルは射程100キロ程度とみられる。4発とも日本の安全保障には影響がない模様だ。北朝鮮は5月下旬にも計5発の短距離ミサイルを発射している。追加の発射を行う可能性もある。

 北朝鮮は国連制裁の強化に反発。西部の平安北道東倉里(トンチャンリ)、東北部の咸鏡北道舞水端里(ムスダンリ)の両ミサイル基地では、長距離弾道ミサイルの発射準備と受け取れる動きがある。江原道旗対嶺(キッテリョン)のミサイル基地でも、中距離弾道ミサイル「ノドン」を積んだ移動発射台3〜5基が偵察衛星で確認されている。

 複数の関係筋によれば、東倉里と舞水端里では、基地の発射台にミサイルは設置されておらず、発射は差し迫っていない状態だ。ただ、すでに実戦配備されているノドンの場合、数時間内での発射が可能。北朝鮮は5月から演習を繰り返しており、「いつ発射されてもおかしくない」(関係筋)状態という。

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