【ロサンゼルス吉富裕倫】米カリフォルニア州サンフランシスコで北京五輪聖火リレーが行われるのを前に、中国政府によるチベットでの人権弾圧に反対する活動家3人が7日、同市の名所ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)のケーブルによじ登り、抗議の旗を掲げた。
女性1人を含む3人はニューヨークに本部を置く国際団体「自由チベット学生組織」のメンバー。ヘルメットと安全ベルトを着用し、「フリー・チベット(チベットに自由を)」などと書いた横断幕やチベットの旗を掲げた。1人は持っていた携帯電話でケーブル上から地元テレビの電話取材に応じ、「中国政府は聖火リレーを大国の仲間入りをする政治宣伝に使っている」などと訴えた。
その後3人は自発的に下り、現場にいた支援者4人とともに逮捕された。
サンフランシスコでは9日午後(日本時間10日午前)に市内約10キロのコースで聖火リレーが行われる。
毎日新聞 2008年4月8日 東京夕刊