熊本市との合併を問う住民投票 <植木町・城南町>
「ふるさとの町を守りたい」-合併反対運動盛り上がる
熊本県植木町と城南町で、政令市をめざす熊本市との合併の是非を問う住民投票がそろって、きょう23日告示(28日投票)されました。
今回の合併は、幸山政史熊本市長が強力に進めようとしているもの。しかし、周辺町では「住民サービスが低下する」「町が疲弊する」などの声が強く出されています。
4月におこなわれた益城町の住民投票では、「合併反対」が圧倒的多数を獲得。益城町議会も今月15日、合併協議会の中止を全会一致で採択しており、植木、城南両町にも大きな影響を与えています。
植木町では、昨年11月の合併協設置の住民投票で「賛成」が多数を占めたものの、5月の臨時議会では合併を問う住民投票条例が可決。「ふるさと植木町を守ろう」と合併反対を訴える住民な、今月14日、21日と決起集会を開き、それぞれ400人、500人余が集まるなど反対の運動は大きく盛り上がっています。
城南町では、益城の結果の直後から、「城南町を共産主義者の町にするな」などの大看板が道路沿い数カ所に建てられ「共産党の合併妨害を許してはならない」とのビラを宅配便で各戸に送り付けるなど手段を選ばないやり方が行われています。
こうしたなか、16日には、合併反対を訴える住民は「まちづくりセミナーイン城南」を開催。会場の「火の君総合文化センター」はロビーまであふれる800人が参加しました。合併を拒否した益城町の「ふるさと益城町を守る会」の代表3入が講演。木原雄治会長、農業者としての体験を踏まえた村上徹副会長、日本共産党の中山清隆議員の話は会場の共感を集めました。