別府市は8月から、身体能力が衰えたため部屋の掃除などが十分にできず、経済的にも余裕がない高齢者世帯を対象に、専門業者に依頼して大掃除などを行う生活改善援助事業を始める。県内の自治体では初めて、全国でも珍しい取り組みという。
民生委員やケアマネジャーから市に「高齢者だけで大掃除をするのは難しい。健康的で快適な生活を維持するための家事援助サービスが必要」という要望が寄せられたのがきっかけ。
大きなごみの片付け、風呂やトイレの掃除、除草作業、ごみの搬出などを市が支援する。1件の最高限度額は5万円で、超過分は利用者の負担となる。
市は、ごみの量は家庭によって異なるが、3人が4時間作業して小型トラックで運び出せる量を一般的なケースとして想定。この場合の費用は1万7千円程度とみている。
本年度は25件分の予算を確保。浜田博市長は「困っている高齢者に一人でも多く利用してもらいたい」と話している。利用後は「ケアマネジャーなどの指導を受け、ごみをためないよう生活を改善してもらう」(市高齢者福祉課)という。
また、別の事業で寝具類の洗濯や乾燥、消毒サービスも同時に始める。利用者の負担は1割。敷布団・掛け布団・毛布の3点一式の場合は810円。
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