ネタつつき13−システムの価格とは?2008-12-08 Mon 12:54
今年は始めて間もないこともあって、超実装主義な私はプログラミングの話しを書いてきました。ですがたまには全工程オールOKのシステム構築屋らしいことも書きたいのでこのネタを書くことにしました。お題はシステムの価格です。いずれ何らかのカテゴリで本格的に書きたいと思っているので、その導入部分だと思ってください。この様に書くとプログラマ達にひかれそうですが、安心してください。会計的な話しは面白くないので省略します。
皆様はシステム構築費の見積もり方を知っているでしょうか?これは偶然なのかもしれませんが、私の周りには意外とシステムの価格について知らない人が大半でした。特に酷いケースでは、自称IT会社の社長が知らなかったという笑えないケースさえもありました。情報も知らない、会計も知らない人がIT会社を経営?しているのは怖い事ですね。何故かこの業界にはこんな人がいるんですよね・・・それはさて置き本題に入ります。 始めに、システムを発注する側のシステム費の算出の考え方の概要を書きます。押さえておかねばならないポイントは、エンドユーザーはシステムを使うために発注するのではないという点です。これ案外忘れがちなので十分に注意して下さい。では何のために発注するのかというと、一言で言うと業務の効率化です。 では、業務の効率化とは何でしょうか?それは快適に従業員が作業できることでしょうか?もしくは作業の近代化でしょうか?・・・いえ、残念ながら違います。経理課に居たので知っているのですが、単刀直入に言うと経費削減と売上増大です。残念ながら現実は冷酷です。働く人の事を考えているというのは幻想で、経営側は主に帳簿上の数値を見て判断しています。よくITには感情がないだとか冷酷だといわれていますが、情報処理ほど人間臭い技術はないと思います。それに、この考えとどちらが冷酷なのでしょうか?非常に疑問ですね。おっと、話しがそれてしまいました。話しを戻します。経費の削減については簿記と会計の分野なので細部を省き簡単に言うと作業時間の削減と人件費の削減です。この金額を算出して、見積もり金額に反映するのが一般的です。その金額に基づき何年で元が取れるか(損益分岐点)を考えつつ発注します。これは余談なのですが、だからIT導入会社は古いシステムを使っているのです。3年以上使わないと利益にならないのです。次に先ほど書いた売上増の部分ついてですが、残念ながらあまり考慮されないですね。何故ならば、システムを導入したら目に見えて売上アップしたと言う事はあまりないからです。よく怪しいコンサルタントがシステムを導入すれば売上倍増だとか言いますが、そんなのは大半が法螺です。そんなに簡単に売上を上げられるのならばIT会社は全て大企業になります。 一方システム構築側の見積もり方法は、ざっくばらんに言えば欲しい金額を言っている会社が多いです。情けない話しですが、私がお付き合いした会社はそうでした。本来IT会社といえども原価管理はするべきなのですが、案外行われておりません。おそらく大企業だとか、しっかりしたIT会社では行われていると思うのですが、案外いい加減な会社も多いのが現実です。とはいえ、原価計算が難しいのは事実ですが・・・何故ならば、市場が未成熟で主観でシステムの価格が決められているからです。そこらへんは何とかして欲しいものですが、発注側の計算法を考えると実現は難しいでしょうね・・・それに未だに人月単価だからね・・・ そろそろ纏めます。情報産業はまだ未成熟なので、システムの価格とは現在のところ合理的なものはだとは言いがたく、両者の認識のズレが非常に激しいのが現状です。私個人の意見を述べるとIT会社は原価管理の徹底を行う必要があると思います。それと、発注側の会社の方も万全の体制で発注して下さい。35歳以上になるとたとえ優秀な技術者であってもをクビにする馬鹿な会社もありますから、その様な熟練の技術者を雇えば有利に交渉が進められるでしょう。要するに互いに歩み寄りましょうという事ですね。なんにせよ一つ明らかなのは、人月単価は廃止するべきだという事です。もっとちゃんと原価管理を行って合理的に価格をつけましょう。そうすれば両者の距離は少しは縮まる筈です。早くIT産業が近代化する事を私は願っています。そうすれば、3K産業だとか42K産業だとか言われなくなってくるでしょう。 |
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
||
|
|
||
| 管理者だけに閲覧 | ||
|
|
||
この記事のトラックバック |
|
| 無差別に技術をついばむ鳥 |
|