ネタつつき9−理想の開発体制2008-11-20 Thu 23:27
始めに言っておきますが、これはあくまでも理想であり、私の空想の産物です。今日はなんとなく、開発体制について考えました。オブジェクト指向設計論、アジャイル開発、原価計算などの開発上流についての書籍を数冊読み、実際の開発を体験して思ったのですが、これら既存の開発体制には何かが抜けている気がします。
幾つか疑問があるですが、まず最初に考えた事は価格が何故人月単価なのかという事です。我々の業界人にとっては普通の価格算出法です。しかし、客観的に見れば非常におかしな事です。例えば、オムライスを注文して「当方は30分かかりました。従って3人*30*30=2700円です」と言われたらおかしく思いませんか?調理に時間がかかっているのは売り手の都合であって、お客の方にしてみればどうでもいいことです。いえそれどころか、「何故その程度の味のオムライス一つ作るのにコック3人必要なのですか?というか、30分は遅すぎませんか!」と怒っても当然だと思います。もちろん、人月単価なのは理由があるといわれております。それは「目に見えないソフトウェアはお客が品質を価格に換算できないから」だといわれております。でもちょっと待ってください。オムライスの価格にしても科学的に決められているのでしょうか?そんな事を言ってしまえば、料理人だって「料理の何が分かる!」と考える時があると思います。それでもお客の評価を受け止めているわけです。ですから、人月単価が未だに採用されている理由は、はっきり言ってしまえば、IT産業が価格をちゃんと定めるのを怠ったというだけではないでしょうか?人月単価になっているから能力がない方が儲かるという矛盾を生むのです。価格は科学的なものでありません。システム構築に必要な経費から算出すればいいのです。そして、それをお客様が選べるようにすればいいのです。とはいえ、何の工夫もなく自然に任せれば、ソフトウェアはタダ同然に扱われるので問題なのですが・・・要は惰性で決めてしまわないで、もっと合理的に価格を決めなければならないという事です。 次に疑問なのは、日本では何故か出世すれば管理職になって現場から遠ざけられる事です。これは非常におかしな事です。優秀な人を現場から追放してしまえば、その能力は失われ、その結果当然生産性も落ちますし、現場を離れるということは現実を知らない状態にしてしまうという事です。勿体無いことです。情報処理技術ならばなおさらで、日進月歩なこの業界で現場を離れるということは能力を失うことを意味しています。幾つかの書物と現場の人の話しを聞いた所、こうする理由は、新人教育と管理業務の負担が大きいの2点でした。新人教育という観点から見れば、確かに優秀な人が全ての仕事をしてしまえば新人は育ちません。とはいえ、現場=現実を知らない人が果たして本当のプロを育てられるのでしょうか?甚だ疑問です。次に管理業務のことですが、本当に合理的な仕事なのでしょうか?プロセスを見直せば無駄がかなり省けると思います。情報処理技術を扱う人間が、プロセスを効率化しないのはおかしなことです。さらに考えると、この二つの問題の根源は一人に多くの仕事を任せすぎるという点に尽きるのではないでしょうか?そもそも、多くの仕事を管理者一人がやるべき事なのでしょうか?新人は現場のチームが鍛え、管理業務も皆で分担すればいいのでうす。そうしないのは、「給料を必ず高くせねばならない」だとか「名札がなければ給与を上げてはならない」という日本独自の先入観だとしか私は思えません。実力に応じて報酬を決めればいいのです。そうすれば、プロは常に鍛えるという当たり前の事が浸透します。 これらの事をしない理由は経営者の「怠慢」と「甘え」だと私は考えます。経営者は部下の評価をするのは当然の行為であり、それこそが利益の源です。優秀な人が会社を離れたり、優秀な人から仕事を取り上げて生産性を下げるのは非常に不利益な事です。それに、悪く言えば部下が本気で仕事に取り組んでいない場合それをどうやって見抜くのでしょうか?欠陥商品を作られたらどうするのでしょうか・・・さらに根源的な問題を言えば、自分が何を売っているのか知らずに、どうやって商売の競争に勝ちますか? 話をまとめます。つまり私が言いたいのは既存の開発法は経営者を巻き込んでないという事です。経営者が適切な判断を下さない状態でどうやって適切な開発を行うのでしょうか?理想的に開発者が働けば万事上手くいくというのは開発者の驕りであり、空理空論といっても良いでしょう。私が思うに、真の効率のよい開発体制とは、会社規模のライフサイクルで考えるべきものではないでしょうか? |
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