ネタつつき6 − 一芸を極める。2008-10-02 Thu 16:13
今日もネタ気分なのでネタを書きます。前回を記事はどちらかと言うと、多くの事を学ぼうという姿勢でしたが、今回はその逆の一つの道を究めるという事をネタにしてつつきます。
皆様は私の事を一芸を嫌う人と思われた事でしょうが実は一芸を極めるのも好きです。 というのも、一芸を極める人がこの世に居ないと技術は発展しませんし、一芸を極める人には味があります。私はキャラが濃い人は大好きなのです。一見前回のネタと相反する事を言っているように感じられるでしょうが、実のところどちらも真実で矛盾していません。というのも、全ては情報処理技術の一部であり、全てが関連しているからです。本当に一芸を極めるのならば、他の部分に対して無知では居られません。分かりにくいと思いますので具体的に個々の事例について考察していきます。 例えば「データベースを極めた人」は、チーム開発では連携がし辛い存在でしょうか?私はそうならないと思います。何故ならば、データベースを極めているのであれば、OSのファイルシステムとメモリ管理方式にも詳しいはずです。これらの事を知らずにデータベースは実装できませんし有効利用できません。また、ネットワークやセキュリティにも自然とある程度詳しくなるでしょう。データベースは大半がクライアント/サーバー環境で使われていますし、権限チェックはデータベースの十八番です。あと、プログラミングにもある程度精通している事でしょう。SQLだけでは完全にデータベースを扱えませんからね。これらの事を考慮するとデータベースを極めた人は、チーム開発でも頼れる存在だと言えるでしょう。 これでは粒度が荒いと思う人が居ると思いますので、次は一つの言語を極めた人を考えてみます。一つの言語を極めるというのですから、おそらく「ありとあらゆるシステムがその言語で実装できる」という事になると思います。という事は、ネットワーク・データベース・セキュリティ・OSなどの知識も自然と身に付けているでしょう。もし身につけていなければ、これらに関係するソフトが実装出来ない事を意味し、極めているとはとてもじゃないけど言えません。しかしここで問題となるのは、非オブジェクト指向言語やマイナー言語を極めた人はどうなるかとういう事です。この問題は非常に難しいものとなります。1つのシステムを作る際には問題ないでしょうが、保守を考えると厳しいものがあります。いくらその達人が理解できても、他の人は理解できないでしょう。この様な人の場合は、その分析力を生かして設計部門に移るか、他の言語をマスターするという選択肢になると思います。一つの言語を極めて、何でも実装できるレベルになっているのであれば、それは設計能力が高いことを意味しますし、どの言語も共通概念がありますから他の言語をマスターするのも人一倍早いでしょう。つまりこのケースでも一芸を極めた人は十分な戦力となるわけです。 これで一芸を極める事がチーム開発でも生かせるという私の主張の本意が分かってもらえたと思います。しかし、「天才なんて殆ど居ない!中途半端な人はどうするの?」という疑問がわくと思います。でもそれについては心配は無いと思います。何故ならば全ての開発チームがオールスターになる事はありえないし、誰もが始めから一流ではないのです。全ての技術者は納まるべき適切なポジションが存在する筈です。それを見極めるのがプロジェクトマネージャーの仕事でしょう。 しかしこれだけは駄目と思う存在があります。それは、設計、ビジネススキル、ヒューマンスキル、経営を極めたらいいという部類の人です。この考えは日本に蔓延していますが、これは大きな間違いです。 理解できないものをどうやって設計するのですか? 知らないものでどうやって同業者と競争できるのですか? 知らないものを売る経営者は、品質なんて分からないということであり無責任なのでは? ヒューマンスキルだけを極めて、自分の知らないものを売るのは一種の詐欺では? 分からないものをどうやって管理するのですか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この誤解こそが情報産業の問題の根源だと私は思えてなりません。 |
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
||
|
|
||
| 管理者だけに閲覧 | ||
|
|
||
この記事のトラックバック |
|
| 無差別に技術をついばむ鳥 |
|