ベンチに座り試合を見つめる城福監督(左)=小平グラウンドで
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FC東京の城福浩監督(48)が1日、「お得意さま」の警戒水準を最高レベルに引き上げた。前日6月30日にカイオジュニオール監督が電撃辞任。2004年以降、公式戦11試合連続無敗が続く好相性の相手だが、「(監督交代は)アクシデントの中でも最上級。勝つためのハードルが上がった」と警戒を強めた。
油断はない。それどころか、胸の内には警戒心が充満していた。次節の対戦相手、神戸の監督交代について質問が飛ぶと、指揮官は表情をギュッと引き締めた。
城福監督「アクシデントがあればあるほど、チームの力になるのが常。勝つためのハードルが上がったと思っている」
現場の最高責任者の交代を、「混乱」ではなく「結束」と受け止めた。だからといって、慌てたりばたついたりはしない。「相手の出方を予測するのにエネルギーを使いたくない。自分たちに基軸を置いてチーム作りをやってきている。その成果を見せられればいい」
指揮官の考えに選手も呼応した。羽生は「(監督交代は)気にならない。今、やることをやったら、崩されることはない」と自信を漂わせ、米本は「あまり関係ない。自分たちのサッカーをして、相手の時間を短くすればいい」と話した。
負の材料はパワーになる。油断は大敵−。でも、今のチームにその言葉は必要ないようだ。 (松岡祐司)
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