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松戸市消防局で激しいしごき、新人消防士の半数退職

7月1日21時31分配信 読売新聞

 新規採用の訓練中の新人消防士に1万回の腕立て伏せなどのしごきをしたとして、千葉県松戸市消防局は1日、幹部ら11人を減給などの処分にしたと発表した。

 訓練に参加した消防士10人のうち5人が相次いで退職する事態となった。

 4人は4月、「しごきやいじめで退職を余儀なくされた」と松戸市に計1210万円の損害賠償を求める訴えを起こしている。

 松戸市消防局によると、訓練は2005年度に採用された消防士10人に06年3月から約2か月間、市消防訓練センターで行われた。指導職員が、「訓練中にヘルメットを外した」と新人にコンクリート上で約1時間正座させたり、「代わりはいくらでもいる」「ぶっ殺してやる」などの暴言を吐いたりした。

 さらに、訓練中に「ここを辞めろ」と強要された新人は、休日に呼び出され、腕立て伏せ1万回を命じられた。800回以上続け、力尽きたという。

 辞めた新人から2月に訓練指導記録の証拠保全の申し立てがあったことから、内部調査していた。

 この結果、訓練の責任者だった当時の企画管理室長ら幹部ら3人を減給1か月(10分の1)、指導にあたった職員ら4人を戒告の懲戒処分とした。また、他の職員4人を訓告や厳重注意とした。

 松戸市消防局の佐久間峰男局長は「パワーハラスメントやいじめがあったと受け止められても仕方がない。市民の信頼を損なったことは遺憾。心からおわびする」と陳謝した。

最終更新:7月1日21時31分

読売新聞

 

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