名古屋場所に向け、朝げいこで汗を流す朝青龍=愛知県蟹江町の高砂部屋宿舎で
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名古屋場所(中日新聞社共催)で3場所ぶりの優勝を目指す横綱朝青龍(28)=高砂部屋=が30日、愛知県蟹江町の同部屋でけいこを始め、初日から意欲的に汗を流した。しかし、先場所負傷した腰や古傷の左ヒジの状態が気になるのか、威勢のよい言葉は聞かれず。「綱取りを目指す日馬富士の壁になるか?」という報道陣の問いにも口ごもってしまった。
日馬富士の綱取りについて「甘くないよ」とピシャリと言った朝青龍だったが、強気の発言はそこまでだった。「壁になるか? まだ(けいこ)初日だから。様子を見ないと」と言葉を濁してしまった。「優勝を目指していくしかない」と言いながら、賜杯奪回の自信はまだ取り戻してないようだった。
夏場所後、1カ月間モンゴルに帰国。日馬富士に負けた時に痛めた腰や、左ヒジの回復に専念した。筋トレをしていたとはいえ、この日は久しぶりの土俵。朝赤龍と珍しく初日から三番げいこをし、14戦して13勝1敗と力を見せたが「体が軽い感じがする。(腰やヒジの調子は)よく分からない」と首をかしげた。
だが「暑いしけいこにはちょうどいい」と、意欲は落ちていない。「昨年の名古屋は途中休場して残念だった。今年は千秋楽まで無事終わりたい」。まずは完走。そして優勝を目指して、調子を上げていくつもりだ。
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