資生堂が名付けた「加齢臭」
2008年09月12日
加齢臭のメカニズムが解明され、またその名がついたのは比較的最近のことです。
加齢臭の鼻をつく悪臭は、皮脂腺から分泌される脂肪酸「9−ヘキサデセン酸」※が酸化して変化する、ノネナールという物質によるもの。この事実を解明したのは、資生堂研究所でした。2000年12月11日のことです。
資生堂の研究で、ノネナールの基となる「9−ヘキサデセン酸」は、40代を過ぎた頃から皮脂中での分布率が上昇することが解明しました。そこで、資生堂はノネナールによる体臭を「加齢臭」と名付けたのです。
加齢臭は英語ではエイジングノートと呼ばれます。エイジングは「老化」を意味し、ノートには「精油の香りの揮発速度」という意味があります。さしずめ「老化の香り」といったところでしょうか。いい香りなら大歓迎ですが、顔を背けずにはいられない臭いであるのが悲しい現実です。
その点、加齢臭という単語は、まさに臭いたちそうな生々しい言葉で、ズバリその現象を言い表すネーミング。それだけに、ほんの数年でここまで浸透したのかもしれません。その結果、自覚する男性や周囲の人間が加齢臭の改善を考える機会が増えたことを考えると、ネーミングによる資生堂の功績は高いように思えます。
ネーミングだけではありません。資生堂の研究により、加齢臭改善のための選択肢も増えました。加齢臭の原因が脂肪酸の酸化にあるならば、酸化を抑制することが加齢臭改善の一番強力な手段となります。
資生堂の研究発表から数年。抗酸化剤、抗菌剤を付加した数多くの加齢臭対策製品が、資生堂をはじめ多くの企業から販売されています。
※「9−ヘキサデセン酸」のことを「パルミトレイン酸」「パルミトオレイン酸」として紹介するサイトが多数存在します。これは誤った情報であり、資生堂はあくまで「9−ヘキサデセン酸」がノネナールの基質であると回答しています。
2008年09月12日
カテゴリー:加齢臭とは
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