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資産家対決、鳩山氏に軍配 麻生首相の3倍超す
政界きっての名門出身で資産家として知られる麻生太郎首相と鳩山由紀夫民主党代表。次期衆院選でそれぞれ自民、民主両党を率いて政権の座を争うが、これまで公開された資産報告書などを比較する限り、リッチ度では鳩山氏に軍配が上がった。 鳩山氏の資産は前回衆院選後の2006年2月公開の報告書で全衆院議員中トップ。昨年の補充報告で預金を上乗せし、資産総額は16億5641万円に膨らんだ。これに対し首相は昨年9月の政権発足時の資産として配偶者や家族分を含め4億5547万円を公表。両氏は今年、補充報告を行わなかったため、現時点で鳩山氏が3倍以上と、水をあけた形だ。 今回の所得報告で、鳩山氏は歳費とは別に年間840万円、首相は747万円の株式配当金をそれぞれ計上。庶民には手の届かない「株長者」ぶりも見せつけた。 鳩山氏の資産は都内の高級住宅地、大田区田園調布の自宅や預金が中心。資産総額に算入されないブリヂストンなどの保有株式は市価で数十億円に及ぶ。戦後政治の歴史を刻む東京・音羽の旧鳩山邸は母親の安子さん名義のままで、鳩山氏の資産には含まれない。 首相は東京都渋谷区の自宅や長野県軽井沢町の別荘など不動産が総資産の約8割。特に敷地面積約2400平方メートルと広大な自宅は、公開の基準となっている固定資産税の課税標準額で約2億9千万円だが、実勢価格は40億円以上ともいわれる。 鳩山氏の祖父は鳩山一郎元首相、首相の祖父は吉田茂元首相。いずれも曾祖父の代から続く国会議員一族の血統だ。
2009年06月30日火曜日
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