裁判官忌避制度は存在しないも同然  

2009年 06月 22日
 足利事件で、問題となったDNA鑑定など捜査の問題点を検証するようを求められたところ高裁は拒否し、このため「事件の真相を究明するための徹底審理をせず、公平な裁判を期待できない」と弁護側は裁判官交代を求め忌避申立したが、矢村裁判長は「訴訟を遅延させる目的のみでなされたことが明らか」と却下した。
 この却下理由は忌避申立却下の決まりきったパターンで、もうひな形が出来ていて、ではその申立のどこがどうそうなのかというでもなく、ただそんなものにしなければならないと言う不文律が裁判所にはある。17年も無実の人を牢獄にぶち込んでおいて、再三にわたる裁判のやり直しを拒否してきた裁判所が今さら裁判を遅らせるなどと言うのはブラックユーモアでしかない。
 そして、これまで裁判官忌避はほとんど認められていない。例外が1つか2つあっただけ。裁判官が当事者の片方と親類だという場合でも認められないのだから異常だ。さらに、本当は別の裁判官が審査するのだが、この当たり前の決まりも、法的根拠無く判例によって、自らへの忌避申し立てを自ら却下して良いということにされてしまった。裁判官が「俺たちが法だ」と居直っているわけだ。
 だから弁護士はこの実態を知っているため、怒ってはいるが、どうせ無駄だからと忌避申立はしない。しかし、今回は注目が集まっているので、世間へのアピールを意図したのだろう。
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by ruhiginoue | 2009-06-22 21:59 | 司法 | Trackback | Comments(21)

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Commented by ruhiginoue at 2009-06-23 07:09
 追記
 裁判を遅らせるためだけの目的で証拠申請したり裁判官忌避をしたりするとは、判決は変わらないけれど遅れることに意味がある場合だ。例えば遺産相続の問題で高齢とか病気で死にかかっている家族がいて、その人が死ねば有利になるということで引き延ばしにかかるというもの。
 それはダメだと言うのが本来の目的だったのに、乱用されてしまっている。主に権力の不正を擁護してばかりいる裁判官のためにだ。だから、ただ「裁判の遅延を意図している」と言うだけで、なぜそう言えるのか具体的には何も無く、ただひな形に従うしかないように、裁判所内の慣習とにされてしまっている。
 本件の場合は、前の裁判が間違っているとしてやり直しを求めるものだから、間違っていることが立証されなければならず、ではなぜ間違っていると言えるのか明らかにするのは必要なこと。それを拒否する裁判官を忌避するのが、遅延だけを目的としているとは言えないはずだ。
Commented by PCB at 2009-06-28 15:02 x
意地悪PCBが出て参りました。
コメントを削除しても色々と検索がありキャッシュに保存されます。
その削除されたコメントは、例のKpenちゃんさんでした。
あいかわらず御下品な言葉ばかりでしたので、相応しくないと判断されたのでしょう。

要旨は二点。
「遺産相続は民事だから刑事の再審とは違う」
「世間にアピールするための忌避は遅延だ」
ということです。
そんなこと言ってないとおっしゃるかもしれません。なんせキャッシュどころか上にコメントが残っていても自分の言ったことを否定なさるほどですのでね。
それでも突っ込ませていただきます。

裁判の審議とは無関係にただ時間を稼ぐ遅延はゆるされない。
そうですね。わかりやすい相続が例に出たけど、趣旨は民事刑事商事家事なんでも、みんなそうじゃないの?当事者の誰かが高齢か病気で死にそうなもんで引き延ばそうというのは、刑事でもその他でもありうるでしょう。
なのに、それは民事の話だぞ、と言う意味はどこに?
Commented by PCB at 2009-06-28 15:05 x
次、
裁判官が不公平だから忌避したけど、正しいことを言っても認められないとわかってる。だけど無駄でも世間にアピールする意義ならあると考えたんだろう。そうゆうのに対して、無駄と知りつつ申立するから遅延目的?正しいと思って申立しても無視されちゃうんだとアピールするなら、正しい申立でないとダメなんじゃないの?遅延目的でないのに、遅延目的だとされてしまう不当性を世間に訴えたいなら、なおさら相当の申立でないとダメでしょ?
難癖つけたいだけにしても、笑っちゃうよ。penguinの頭の程度を疑われるよ。
自分の所でやるならいいが、よそでやっちゃだめよ。
あ、これはあとで削除してよね。意地悪だけとちょっと一時的に言いたいだけだったからよ。
Commented by k_penguin at 2009-06-28 22:19
>PCBさん

そーゆー反論するなら、削除された俺のコメントも正確に引用してね。

刑事の「ただ時間を稼ぐ遅延」の例なら、俺がコメントに書いたよ。

>当事者の誰かが高齢か病気で死にそう
検察官は当事者だけど、病気でも関係ないよ。
で、「病気で死にそう」な被告人なんか収監できないよ。
裁判引き延ばしても関係ない。
そもそも刑事においては収監されないために裁判を引き延ばすんだよ。
Commented by k_penguin at 2009-06-28 22:27
>無駄でも世間にアピールする意義ならあると考えた

世間にアピールするなら、世間に向けていうのが筋であって、裁判所に向けて言うのは筋ではないよ。
あくまでも第1次的に裁判所にむけて不公平を訴える趣旨ならばいいけど、
井上さんの記事では、裁判所に向けてないみたいに書いてあるからね。
はっきり言って、それは弁護人の意図ではないと思うよ。
Commented by k_penguin at 2009-06-28 22:33
誰のコメント消そうと、誰のコメント残そうと、井上さんの好きにすればいいし、
残ったコメントと、記事を読めば、わかる人にはわかるし。

そうそう、どうせ削除されるんだから、上から目線で書いておこうっと。
このエントリの記事は、最初に俺がコメントしてから一部書き直されたけれど、
書き直したものの方が良くなっているよ。
では、おやすみ。
Commented by 夜間二部 at 2009-06-29 10:22 x
k_penguin くんは前に批判されたら「お前はへたれ、ボクはそんなこと言ってないよ」。でも実際にはここでそう言ってるじゃないかと突き詰められたら「もうこんなブログはエンガッチョだ」とイヤーな言葉にさらにイヤーな言葉を上塗りして去っていったのだから、なんでまた来るのか疑問。それは証処にする為なのか消されてないね。
ついでに面白いから突っ込むと、
“判決に影響せず引き延ばすこと自体に意味があるその不当性は、民も刑もその他も同じではないか”に対して「刑事においては収監されないために裁判を引き延ばす」が、対立する命題かな。
"相続問題で誰か死にそう"という話に、"検察官または被告人が死にそう"という話を持ち出すのは、"死にそう"という言葉に反応しただけで、趣旨を理解できてないということだね。
忌避は裁判所に申立するに決まっていて、それが却下されたら却下された不当性を世間に訴えるという意味だよね。
このエントリーは書き直されて説明がくどくなっているけど、そのほうがわかりやすいと言う人もいるのだろうね。でも、もともと「判る人にはわかる」だろうね。
Commented by k_penguin at 2009-06-29 10:39
消されてないならアドレスかいておくれ。いちいち覚えていないからな。そーゆーこと。

俺は、刑事の「引き延ばし」の話をしているのに、「引き延ばし」の例として、民事の例を挙げるのは不適当で、刑事の例を挙げる方が良いんじゃないのって
言ったんだよ。削除されたけど。
それに対して
“判決に影響せず引き延ばすこと自体に意味があるその不当性は、民も刑もその他も同じではないか”
は話ずらしてるだけだよね。
ずらした話には付き合う必要ないよね。

>"死にそう"という言葉に反応しただけ
ちがう。
「当事者」という言葉に反応しただけ。
君は日本語の理解が出来ていない。
Commented by k_penguin at 2009-06-29 10:43
>忌避は裁判所に申立するに決まっていて、それが却下されたら却下された不当性を世間に訴えるという意味だよね。

この記事では違う意味だよ。
却下された不当性を世間に訴えるために、初めから却下を狙って、普通の弁護士ならしないような忌避申し立てをした。
そう言ってるんだよ。

だから、それは違う、って言ったの。
削除されたけど。
Commented by 夜間二部 at 2009-06-29 11:12 x
言ってないよで批判されたら今度は覚えてないよと。なら削除パスワードも忘れているから隠滅は不可能かな。
まあ、「前科者」は信用されないわけで。
同じ手口を何度もやらかすより、もう少し知恵を出すといい。出ればのはなしだけど。
それより普通は、消されたことをブーブー言うみたいに書いて無用な混乱をさせる手間があったら改めて言葉に気をつけて再投稿するもんだけど。
Commented by PCB at 2009-06-29 13:46 x
消されてると思ったらお笑いの展開だけど。
「死にそう」と「当事者」が入れ替わっても意味は変わらない。同じ言葉が一部で使われていても、問題は文全体の趣旨だってことが理解できないの?
遺産相続は分かりやすい例なのにどこか不適切?民事も刑事も「判決に影響なし。遅延させることそれ自体に意義がある」のは同じじゃないのか?という疑問には答えられないようですよ。
より適切な例というのも、コメントにもともと存在しないものは誰にも引用できなせんよねえみなさん。だいたい、引き延ばしならすぐ却下される忌避申立より弁護士解任がいい。弁護士ぬきで進めてはいけない刑事事件なんだからね。実際やってる人いるし、そんな現実があるのに、忌避申立による遅延は刑事を例に出すのべきだというのはおかしいでしょう?
普通の弁護士ならしないのではなく、普通はしない。「無駄だから」。不当な申立をわざとしたのではなく、正当でも却下される。だから「裁判官忌避制度は存在しないも同然」という題なんでしょう。正当でも却下されてばかりだから。でも今回は注目が集まっているから、正当なのに却下される現実をアピールできる。そういう意味としか読みとれないけどね。
Commented by ruhiginoue at 2009-06-29 18:16
>初めから却下を狙って
と、却下されることを承知の上で、とは大違いだと思うけど。

Commented by k_penguin at 2009-06-29 22:34
井上さん
「却下されることを承知の上で」と「初めから却下を狙って」は違うよ。

仮に、気に入らないコメントは問答無用で削除しちゃうブログがあるとするじゃない。
大体の人は、呆れてコメントもしなくなり、後はイエスマンか、管理人を援護するつもりで後ろから撃ち抜いちゃう人くらいしか残らなくなるよ。

でも、そこで削除されるだろうことを知りつつ、コメントする人がいるとする。
そういう場合って「初めから削除を狙って」と「削除されることを承知の上で」と2通りあるよ。

初めから削除を狙う場合、
削除されることを期待してコメント書いて魚拓を取ったりする。
そのときどういうことに注意してコメント書くかって言うと、
本当に自分の思うところを書くわけではないよね。
見てくれはまともなコメントだけど、実質は絶対管理人を怒らせるようなコメントになるように書くよね。
後で魚拓を公開するんだから。
で、削除されなくて管理人がレス付けたら、がっかりするよね、きっと。
Commented by k_penguin at 2009-06-29 22:34

一方、削除されることを承知の上で書く場合って、
言うべきことは管理人に言っておくべきだ、と考えた場合だよね。
この場合は本当に自分の思うところを書くよね。
この場合も、削除されるまではみんなの目に触れるわけだから、
不当な削除を知らせる、という効果があることは否定しない。
でもそれがメインじゃない。
あくまでも自分の主張を伝えるため。
だから、管理人が削除しなくてレス付けてくれれば
まあ、一応伝わったんだって思うよね。

で、あなたは、
>今回は注目が集まっているので、世間へのアピールを意図したのだろう。
 って書いた。
それって、後で第三者にアピールすることが目的だから、「初めから却下を狙って」
にあたるだろ。

佐藤弁護士が忌避申し立てをやったのは「注目されている事件だから」じゃない。
言うべきことを裁判所に言うためだよ。
Commented by 夜間二部 at 2009-06-30 09:47 x
1
イヤーな言葉づかいで中身の無いコメントをするから削除される。
そこに目をつけて、わざとイヤーな内容のコメントをして削除に仕向ける。
そして都合の悪いコメントを削除したと言って騒ぎ、ブログの信用を貶めようとする。

2
内容は相当で言葉づかいも穏当なのに、気に入らなければすぐ削除するプログがある。そんなところにコメントしても無駄だけど、そのときたまたま多くのアクセスがあるので、削除を承知のうえでコメントする。すると、いつもとは違い、注目が多いから削除するわけにはいかないかもしれないし、削除されたとしても内容が相当で言葉づかいも穏当だったから不当な削除であることを多くの人が知るだろう。
Commented by 夜間二部 at 2009-06-30 09:47 x
足利事件の再審請求で忌避をしたが却下されたのは「2」に相当するだろうというのがruhiginoue氏の意見。この意見に賛否は人それぞれでいい。
ところがk_penguin氏は「1」だと言っている。わざと却下される内容の申立をして世間にアピールしているのだと言う。
それがおかしい。 「わざと却下されるようにしている」のと「わざと却下される内容にしている」の意味を取り違えている。
このことは、PCB氏が「正しいと思って申立しても無視されちゃうんだとアピールするなら、正しい申立でないとダメなんじゃないの?遅延目的でないのに、遅延目的だとされてしまう不当性を世間に訴えたいなら、なおさら相当の申立でないとダメでしょ?」と既に指摘されている。
なのにどうしてわからないのか。あるいはとぼけるのか。奇妙な反応をする人だよpenguin氏は。
Commented by k_penguin at 2009-06-30 11:18
私の主張は、
足利事件の再審請求で忌避をしたが却下されたのは「2」に相当するというものです。
読めばわかるけど。
井上さんは、「1」と「2」を区別しないで一緒くたにして書いて、しかも「1」っぽくとれること書いているんですよ。

>PBCさんの
「正しいと思って申立しても無視されちゃうんだとアピールするなら、正しい申立でないとダメなんじゃないの?遅延目的でないのに、遅延目的だとされてしまう不当性を世間に訴えたいなら、なおさら相当の申立でないとダメでしょ?」

「無視されちゃうんだアピールのために申し立てする」って目的がダメなの。それって、裁判官忌避制度の不当性のアピールでしょ。
「遅延目的でないのに、遅延目的だとされてしまう不当性」も裁判官忌避制度の不当性のことでしょ。
今回の問題は、裁判官忌避制度じゃなくて、あくまでも足利事件の前審の不当性なの。
裁判官忌避程度を取り上げたら、論点ずらしと言われても仕方がないよ。
Commented by PCB at 2009-06-30 15:56 x
>「2」に相当するというものです。
>「無視されちゃうんだアピールのために申し立てする」って目的がダメ

この2点が矛盾していることに気づかない?
「2」なら、「却下された場合は」という条件つきで、その場合は却下の不当性をアピールできるということ。なのに、「2」に相当と言いつつアピールが目的だからダメと言うのは矛盾だよね。
まさか申立の内容ではなく申立てする主観的内心的な意図に不当性があるというのではないでしょ。
あと、遅延について民事と刑事の違いについては反論をあきらめるということね。違いがあるというのは間違い。より適切な例を前に挙げたというのは嘘または間違いだと気づいて再紹介はできない。ということで。
Commented by k_penguin at 2009-07-01 00:48
>「2」なら、「却下された場合は」という条件つきで、その場合は却下の不当性をアピールできるということ。

違います。
「2」なら不当性のアピールは目的にはないです。だからアピールが「できる」できないとは無関係。
事実上そういう効果が生じることがありますが、それは意図したものではない。

>遅延について民事と刑事の違いについては反論をあきらめるということね。
 
刑事の裁判遅延の話なのに、「例えば遺産相続・・・」と書かれて、違和感を覚えず、
>遺産相続は分かりやすい例なのにどこか不適切?
 ・・と、論じあげるコメント自体が恥ずかしさ全開なんですが、
それにも気がつかないのなら、別にこれ以上申し上げることはございません。
Commented by 夜間二部 at 2009-07-01 12:56 x
>事実上そういう効果が生じることがあります
だから足利事件は注目が集まっているので、是認と却下どちらに転んでも無駄にならないという元の記事だけど、K_penguinが、そうは読めないと言ったわけです。なぜかは具体的な指摘がない。それがおかしい。

また、「違和感」ではなく他でもないK_penguinが
>民事の例を挙げるのは不適当で、刑事の例を挙げる方が良いんじゃないのって言ったんだよ。
と言う(29日午前)から、何故かと問われた。「違和感」じゃない。法的に「不適当」というのは「違和感」なんて主観的な話ではないことくらい読んでいる人みんなわかることだろう。
ようするに、判決に影響せず裁判の中身とは別のことを意図して時間稼ぎするという趣旨は、民事と刑事その他でも同じではないか。
刑事では弁護士解任という効果的でよく行われる手口があるから、忌避なんて当てにならない手口は使われない。だから刑事の例にすべきというのは最初から除外ではないかという根本的な問いには回答不能ということか。だから、前に適切な例を書いたけど削除されたというのは嘘または再掲載できないということですよね。
Commented by k_penguin at 2009-07-01 21:57
>具体的な指摘がない。

井上さんに対してのコメントで既に指摘したけど。
「今回は注目が集まっているので、世間へのアピールを意図した」
って書いてあるのであって、それは
「事実上そういう効果が生じる」という意味には取れないよ。

>判決に影響せず裁判の中身とは別のことを意図して時間稼ぎするという趣旨は、民事と刑事その他でも同じではないか。

趣旨が民事のと同じだから、具体例も民事の例でいいやっていうアバウトな頭なら、
付ける薬無いな。
 お前さあ、
井上さんがこのエントリの記事から、今は「遺産相続」の例を削除しちゃってるってこと
思いやれよ。

>刑事では弁護士解任という効果的でよく行われる手口があるから、忌避なんて当てにならない手口は使われない。

刑事の裁判官忌避に関する判例っていっぱいあるよ。
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