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15組の豪華クリエイター陣が競作! NHK『アニ・クリ15』DVD付書籍で6/27発売

2009/06/27

野口智弘

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DVD付書籍『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』が本日6月27日、一迅社より発売される。価格は2,940円。

今回書籍とセットで発売される『アニ・クリ15』は、2007年5月から2009年3月にかけて、NHKの各チャンネルで不定期に放送された、全15本の短編アニメ群。『スカイ・クロラ The Sky Clawlers』の押井守氏、『マクロス』シリーズの河森正治氏、『パプリカ』の今敏氏といった、日本を代表するアニメ作家全15組が、1分間という制限時間のなかで、それぞれの持ち味を活かした短編アニメを制作。5本ずつ全3シーズンに分けて、NHKの番組の合間のスポット枠にて不定期で放送された。

真っ赤な表紙にズラリと並んだ15組のクリエイター。まとめて見ることで、あらためてそれぞれのバラエティ豊かな作風を感じることができる

今回発売される『アニ・クリ15 DVD×マテリアル』では、DVD用に新たに調整を行った1分×15本の本編映像のほか、60分のメイキング映像を収録。セットとなる書籍の内容も充実しており、合計10万字以上にもおよぶ各クリエイターへのロングインタビューと、全15作品の絵コンテと設定資料が収められている。なかでも絵コンテは、それぞれの監督の制作スタイルの違いが如実に見て取れ、アニメーションをより深く楽しみたい人にとっては、絶好のサブテキストとなっている。さらに巻末にはオマケとして、河森正治監督作品『プロジェクトΩ』の作中において登場するNHKビルの真の姿(?)、NHKロボのペーパークラフトも付属。1分間という短い時間に情報を詰め込んだ『アニ・クリ15』らしい、濃厚な内容のDVD付書籍に仕上がっている。

『アニ・クリ15』という企画は知らなくても、NHKを観ていたら、いきなりアニメが始まって、いきなり終わった! という驚きを経験した人は多いはず。これまでに特別番組や上映イベントなど、全15本がまとまった形で公開されることはあったものの、もともと番組表に記載されない形式で放送されていたこともあってチェックが難しく、また公式サイトでの映像配信も終了となっていたため、いつでも観られる今回の初のソフト化はうれしいところである。アニメファンはもちろん、映像に興味を持つ人に幅広く楽しめる内容となっているので、この機会を逃さずに手に入れてほしい。

『PROJECT_MARMAID』は実写素材を積極的に使用した、押井守監督の幻想的な作品。自作において魚を印象的に使う押井監督ならではの映像といえる

『鉄コン筋クリート』を映像化したマイケル・アリアス監督による『おっかけっこ』。緑の草原での子供たちと鉄の巨人の交遊を描いた、叙情的な1本

『秒速5センチメートル』の新海誠監督による『猫の集会』。若者たちの風景を切り取った作品の多い新海監督だが、今回は猫と家族のコミカルな1コマにチャレンジ

『団地ともお』を連載中のマンガ家の小田扉氏と、アニメーターの清水保行氏による『スポーツ大佐 第18話「刺客が山狩りに来た!」』。なお第17話までは映像化されていないので、悪しからず

(C)2007 Mamoru Oshii・Production I.G/NHK
(C)2007 Michael Arias・STUDIO4℃/NHK
(C)2007 Makoto Shinkai・CoMix Wave Films/NHK
(C)2007 Tobira Oda・Shogakukan・STUDIO4℃/NHK




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