2009年7月1日 18時28分更新
日銀岡山支店が1日発表した短観、企業短期経済観測調査によりますと、県内の企業の景気判断は、大手金融機関の破たんなどが相次いだ平成10年の12月とならんで過去最も悪い結果となりました。
日銀岡山支店が1日発表した短観によりますと、県内の景気の現状について「良い」とこたえた企業から「悪い」とこたえた企業を差し引いた指数はマイナス57となり、前回3か月前の調査にくらべて3ポイント悪化しました。
これは日銀岡山支店が昭和52年に統計を取り始めて以来、大手金融機関の破たんなどが相次いだ平成10年の12月にならんで、過去、最も悪い結果となりました。
いっぽうで景気の先行きについての指数はマイナス51と依然、低い水準なものの、これまで業績の不振に陥っていた製造業の一部に「良い」とこたえる企業が見られるなど、景気回復への期待がうかがえます。
日銀岡山支店のたか橋経一支店長は「製造業のうち電子部品や鉄鋼は需要が持ち直したことで一部で下げ止まりの兆しが見られる。ただ、全体としては依然、低い水準なので、景気が回復したといえる状況にはない」と話しています。