岡山放送局

2009年7月1日 18時28分更新

名画と偽り販売詐欺疑いで逮捕

文化勲章を受章した日本画家、加山又造の絵の偽物を本物と偽って岡山県の会社役員の男性に売りつけ現金3000万円をだまし取ったとして、京都市の古物商の男ら2人が詐欺の疑いで1日、警察に逮捕されました。
調べに対し、2人はいずれも容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、いずれも京都市に住む古物商の西尾生一容疑者(70)と印判業の山さき茂男容疑者(77)の2人です。
警察によりますと2人は、去年9月、岡山県井原市に住む会社役員の男性に対し、加山又造の作品、「月朧」の偽物を本物と偽って、3000万円で販売したとして詐欺の疑いがもたれています。
警察は会社役員の男性から「買い取った絵が本物より小さい」という訴えを受けて、絵の鑑定などの捜査を行った結果、偽物であることがわかり、2人を1日、逮捕しました。

調べに対し、2人はいずれも容疑を否認しているということです。

また、警察によりますと、会社役員の男性は2人からほかにも日本画家の東山魁夷の作品の偽物とみられる絵など3点、あわせておよそ1億円を買ったということで、警察は余罪についても調べています。