2009年7月1日 18時28分更新
相続税や贈与税の算定基準となる土地の評価額、路線価が発表され、岡山県内の平均価格は去年よりも1.9%下がり、3年ぶりに下落に転じました。
路線価は、主な道路に面した土地の1平方メートルあたりの評価額で、相続税や贈与税を算定する際の基準になります。
1日発表された岡山県内の路線価の平均価格は5万3000円で、去年に比べて1.9%、値下がりし、3年ぶりに下落に転じました。
県内で路線価が最も高かったのは岡山市北区本町の市役所筋のうち、JR岡山駅近くのデパートなどが建ち並ぶ一帯の111万円で、28年連続となります。
次いで、岡山市北区下石井1丁目の市役所筋で、94万円でした。
この2つの地点は、去年に比べてそれぞれ2.6%と3.1%値下がりし、4年ぶりに下落に転じました。
広島国税局は「岡山市ではJR岡山駅前の大手家電量販店や商業施設に集客力があるが、去年秋以降の急激な景気悪化に伴い、マンション用地などの不動産の需要が減るなど、市場が冷え込んでいる。また、岡山市以外の地域では商業用地、住宅地とも下落幅が拡大している」と話しています。