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【追跡取材】「早期留学、学校生活には満足」(中)

 米国の私立高校と韓国の大学を出て、韓国の銀行に就職した男性(28)は「レスリング部の活動を含め、したいことはすべてやった。韓国にいたならば、スポーツと学業を思い通りにはできなかったはずだ」と語った。

 米国で私立高校と私立工科大学を卒業した男性(28)は、「まず学校の雰囲気からして違っていた。きしむ木の床の教室で全員が同じ制服を着ている韓国とは異なり、米国の学校は教師と学生が自分の好みのファッションで個性を出し、至る所に課外活動のポスターを貼ることができた」と振り返った。

 一方、早期留学の結果に大満足の人もそうでない人も、全般的には韓国にいる同世代に比べ「物質的・社会的な成功」よりも「個人の満足感」を重視する傾向が強いことが分かった。

 米国で高校を卒業し、韓国の名門私立大工学部を卒業した女性(26)は、厳しい競争を勝ち抜き、韓国屈指の大企業に就職したものの、わずか1年で辞め、韓国の経営大学院に進学した。女性は「誰もがうらやむ職場に入ったが、実際にそこで出会った人々は幸せそうには見えなかった」と話した。

 彼女は「会社を辞めるといったら、『どうかしている』と言われた。わたしが幸せではないのに、なぜ会社に行けというのか理解できなかった。皆は会社のネームバリューが幸福をもたらすと考えているようだ。垂直的な組織文化に息が詰まった」と振り返った。

(特別取材班)

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

イ・ソクホ記者

パク・スンヒョク記者

チェ・ミンギ記者

ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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