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【追跡取材】「早期留学、学校生活には満足」(上)

 1999年に中3で米ワシントン州に留学した男性(25)は大学3年まで終え、兵役のため2006年に帰国した。彼は昨年8月に除隊したが、金融危機でウォン安が進んだため米国に戻れずにいる。現在韓国の金融機関でインターンとして働いている彼は、「米国に戻りたいが、事情が許さなければ、韓国の大学への編入も考えている」と語った。

 留学する際の目標は、米国で大学を卒業し、韓国の金融機関に就職することだった。彼は「夢を実現できるかは不透明だが、留学生活自体に後悔はない」と話した。

 彼は「高校時代には緑の芝生と電光ボードが完備した野球場で、学校の代表選手として活躍した。寮の食堂で時給9ドル(約860円)でアルバイトをしたこともある。今は進路のことで悩んでいるが、留学自体に後悔の念を覚えたことはなく、満足している」と続けた。

 本紙取材班が取材した早期留学第1世代の大半は、期待に満たない年収と韓国特有の組織文化に悩んでいると話した。それでも早期留学第1世代の48%が自身の留学生活について、「とても成功だった」と評価し、留学生活の満足度は100点満点で90点以上と答えた。「残念な部分はあるが、とても成功で、満足度は80点以上」との回答も43%に達した。このほか、「費用と残念な部分を考えれば、成功とは言えないが、行かないよりはましだった」と答えた人は9%だった。「時を戻せるならば留学はしなかった」との回答はゼロだった。

 96年に中3で留学に出て、現在は韓国の中堅企業に勤める男性(28)は「英語に慣れるまで最初の2年間はつらかったが、その後は毎日放課後に野球とサッカーを楽しむ生活が幸せだった。米国の学校では、教師と学生がパートナーのように一つの目標に向かうという共通感覚があった」と話した。

(特別取材班)

廉康洙(ヨム・ガンス)記者

イ・ソクホ記者

パク・スンヒョク記者

チェ・ミンギ記者

ハン・ギョンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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