撮影禁止場所の撮影について
「撮影禁止の場所を、ノーファインダーで撮影して何の問題もないのですか?フラッシュ禁止で撮影OKな場所なら、わかりますが、撮影禁止だとすると、きちんと許可を得てから撮影されないといけないのではないのでしょうか?
そして、それをブログでUPされても問題ないのですか?
プロとして、してもいい行動でしょうか?」

という質問がありましたのでこの場を借りてお答えしたいと思います。
「撮影禁止」という意味は簡単に分けると三つあります。

 ①宗教的な理由で撮影をしてはいけない
  例えばカトリック系の教会では業者であっても撮影を禁止している場合が多いです。
  結婚式は神聖な儀式ですので
  写真を撮ることによりその場を汚してしまうという考え方です。

 ②営業的な理由で撮影をしてはいけない。
  会場が提携している写真業者を保護する意味で撮影を禁止している場合です。
  ホテルが持ち込み(カメラマン)禁止とするケースがそうですが
  神社や教会が撮影を禁止しているわけではなく
  プロデュース会社側で勝手に撮影を制限していることが多いです。
  ですから神主さんや牧師(神父)さんがカメラマンの力量を判断して
  「自由に撮影して構いませんよ♪」といってくれるケースも多々あります。

 ③素人さんが節操なく撮影するケースに頭を痛めている場合。
  一般的に挙式中でも撮っていい場面と、撮ってはいけない場面があります。
  しかし素人さんはそれをわからずに四六時中シャッターを押してしまうと
  撮影の際に発生する雑音が挙式を邪魔してしまう可能性が高いので
  一派一括りで撮影禁止にしてしまうことがあります。

上記の①の場合には絶対に撮影をしません。
撮影よりも挙式の進行が優先されるからです。
しかし②の場合には担当者?の判断により撮影禁止となっているので
一般の列席者は撮影OK、業者は撮影NGとするケースが多いです。

というわけで一般的には撮影禁止とされていても
「絶対に」撮影禁止の場合と
「出来れば」撮影禁止の場合と
「建前上」撮影禁止の場合があります。
マナーを守って撮影すれば黙認されるのが実情でありますが
そのあたりの判断は非常に微妙ですので空気を読めることが必要になってきます。
この辺は事前に丁寧な挨拶をして
「お客様の要望により、●●のシーンだけは撮影させていただきたいのですが・・・」
と相談さえすればOKとなることもあります。

プロのカメラマンとしてはお客様が撮影して欲しいものを撮るのが仕事ですので
出来る範囲内で無理をすることはあります。
ただしあくまでも会場側とトラブルを起こさないことが絶対条件ではありますが・・・
お客様が要望する写真を撮影するのが我々の仕事ですのでご理解ください。
by eos.1 | 2007-07-27 00:12 | ブライダル撮影日記 | Trackback | Comments(0)
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