党人事見送りの公算 閣僚補充は実施へ麻生太郎首相は1日、自民党役員人事と閣僚補充人事を2日にも行う方向で調整を続けたが、役員交代には党内の反対が強く難航、河村建夫官房長官は人事は閣僚補充にとどまるとの見通しを記者会見で示した。「首相は閣僚補充人事を考えていると思う。自民党三役はそれぞれ十分に役割を果たしている」と述べた。 これに関連し政府高官は「党人事はできない」と強調。派閥会長の一人も「党四役は現在のままだろう。補充人事は行われるのではないか」と指摘した。 首相は7月12日の東京都議選直後にも衆院を解散する構えで、党役員交代は選挙態勢強化が狙いだった。しかし大島理森自民党国対委員長が1日午前の党会合で、前日に首相に電話し「静岡県知事選や東京都議選でみんなが一生懸命やっている時に、人事問題で党内がごたごたするのは困る」と伝えたことを明らかにするなど、首相支持グループ内でも反対が続いている。 大島氏は当面、鳩山由紀夫民主党代表の政治資金収支報告書虚偽記載問題の追及を優先すべきだとも進言したという。 首相に退陣要求している武部勤元幹事長は大島氏を国会内に訪ね「提出法案を1本でも多く成立させるべきだ。人事をやっている暇はない」と申し入れた。 公明党の北側一雄幹事長は同日午前、都内のホテルで自民党の細田博之幹事長と会い「総選挙や知事選、都議選を控え、まとまりが欠けているように見えるのは問題だ。しっかりしてほしい」と注文。細田氏は「いろいろな問題でお騒がせして申し訳ない」と陳謝した。 河村長官は首相が東国原英夫宮崎県知事に入閣を要請するとの見方について「そういう事実関係は一切承知していない」と否定的な認識を示した。 【共同通信】 |
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