レポーター:林 昌幸
9/21(火)に開催された、PASSJ 1Day Seminar東京 に参加しました林と申します。 仕事に関連してSQL Serverについて調べたりする事も多いのですが、個人的にはあまり慣れているとは言い難い状況だったので、昨今購入しやすくなった、SQL Server 2000 Developer Editionを自宅サーバにて立ち上げ、現在勉強中の身です。
今回のセッションタイムテーブルは下記の通りでしたが、どのセッションも若葉マークな私でも、十二分に興味を惹かれる内容でした。 残念だったのは、ビギナートラックとエキスパートトラックは、それぞれ同時進行で行われたので、同時刻のセッションについては、どちらか1つしか参加できないという事でした。 そこで、セッションタイムテーブルを読み返し、考えた上で、これから紹介するセッションに参加してきましたので、このレポートにて報告します。
ビギナートラック 1)SQL Serverアーキテクチャ入門 ダイジェスト版 2)Reporting Servicesの基礎 ダイジェスト版 3)オラクルマスターのためのSQL Server ダイジェスト版
エキスパートトラック 1)データベース管理者と運用管理者のためのデータベース設計講座 2)インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサとマイクロソフト(R) SQL Server 2000の現況と今後の展開 3)大幅な進化を遂げるSQL Server 2005
☆データベース管理者と運用管理者のためのデータベース設計講座 コンピュータ・アソシエイツ社によるAllFusionを使ったデータベース設計の話でした。 AllFusionについては、友人の会社でデータベースの移行を行う際に大いに役立ったという話を以前より聴いていた事もあり、興味があったので参加しました。 データベースの実装、管理やモデルとデータベースの同期、参照整合性をはじめとして、AllFusionを使った運用についての解説でした。 個人的に思ったのですが、スライド表示と説明という進行でしたが、どうせ大きなスクリーンに表示して進めるのであれば、実際にコンピュータを操作した進行とか、ビデオを使った実際の動作を見ながらの進行の方が、もっと判りやすかった様に思いました。
☆Reporting Servicesの基礎 ダイジェスト版 PASSJのセキュリティ分科会のボードリーダー河端善博さんによるReporting Servicesの紹介でした。 Reporting Serviccesについては、Developer Edition購入時にパッケージに封入されていた事もあって、実際に使ってみてはいましたが、所詮自己流による使い方であって、実際にコンピュータの操作・実演を見ていると、なるほど、と思える部分が一杯ありました。 内容としては、Reporting Servicesがレポートの作成、管理、配布を目的として提供されているものである事、SQL Server 2000、SQL Server 2005に対して追加費用なしで提供されている事、使用する為に必要な稼働環境の説明があった後、実際にコンピュータの操作を行った、テーブル形式のレポート作成とマトリックス形式のレポートの作成について実演がありました。 実際に操作している画面を見ながらの説明だけあって、実に判りやすい進行でした。セッション開始の際にいただいたテキストには、実際のデモの手順書が書かれており、持ち帰ってすぐに自分の環境で動作の確認ができるといった、至れり尽くせりな感じで、実際に持ち帰って自宅の環境で同じ様に試して動作に納得ができました。 こういった、実際に見て、自分で試せる構成の内容は身について良かったです。
☆オラクルマスターのためのSQL Server ダイジェスト版 PASSJのシステム構築分科会のボードリーダーの松本崇博さんによる、Oracle Master向けにSQL Serverを紹介する内容のセッションでした。Oracle Masterではありませんが、Oracleに接する機会も多く、内容についても、なるほどと納得できるものでした。 セッション開始の際に配布されたテキストから、更に内容をアップデートされたとの事で、テキストとはかなり内容が異なっていましたが、内容としてはテキスト以上に充実していたので、こういったアップデートであれば、むしろ歓迎すべき内容変更だったのではないかと思いました。後日、改めてテキストがPASSJのサイトで公開されるとの事で、こちらも楽しみです。 内容としては、SQL Server 7.0以降の開発スタッフが、どれだけ凄いスタッフを揃えて開発されているのか、OracleのツールとSQL Serverのツールとの比較、構成要素の比較に関する紹介の後、実際に同一コンピュータ上にVMwareで用意した仮装マシンと実際のマシンを使用した、ロックに関連した動作の実際、テーブルスキャンの動作について注意が必要となる動きの実際の動作についての画面を見ながらの説明となっており、テキストだけだと漠然としていて見えにくい所がよく見えた様に思います。 また、メモリ構造に関する説明についても、判っていた様で見えていなかった部分があったことが判りました。実際の動作の違いについてもかなり参考になりました。
今回のセミナーについては、どのセッションも興味深い内容だったので、もっと参加したかったです。 このレポートだけでは伝わりきらないのが残念ですが、一つ言える事は、参加するだけの価値があるセミナーであると言えると思います。こういった機会があれば、次回もぜひ参加したいと思っています。
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