衛生部:新型インフル感染爆発は回避困難
衛生部と国家質量監督検験検疫総局が29日開いた新型インフルエンザ対策に関する記者会見で、梁万年氏は、今後も海外渡航歴のある感染例や国内感染例が増加していくとみられ、集団感染または一部での感染爆発を回避するのは難しいと指摘した。中国では感染者数の増加に伴い、慢性病の患者や妊婦などが重症化または死亡する可能性が極めて高いという。
梁氏は、中国国内で新型インフルエンザに感染した人の多くは青壮年で、30歳以下が70%以上を占めると説明。すべての感染者の症状は軽く、重症または死亡した例はみられない。中国は今年10月1日までに、広い範囲での感染爆発に対応する、人口1%分のワクチンを確保する計画だ。市場には出回らない。
「ワクチンが生産されても、すべての人が打たないといけないわけではない。ワクチンは抵抗力を強めるために使用するものだ」と梁氏は特に指摘。衛生部は現在、専門家を集めてワクチンの予防と免疫について研究を進め、どういった状況のもと、どういう人に接種するか、またどういった方法で予防接種を行うかなどの問題解決に取り組んでいる。ワクチン接種による一連の副作用などをいかに観察・防止するかについても検討されている。
予防接種については、専門家が研究を進めているが、最終的には重点グループや危険度の高いグループを列挙し、どういった状況のもと、どのような手順で接種するかが打ち出される。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年6月30日