鉢巻きと日の丸の扇子、お守りを胸に渡米した石井慧

　格闘家で北京五輪柔道金メダリストの石井慧（２２）＝国士大＝が２９日、成田空港から米ラスベガスでの武者修行へ出発した。現地ではＵＦＣ戦士らともスパーリングする計画で、「空手でボコボコにしたい」と腕を鳴らした。

　世界を制した柔道王が、空手王として殴り込む。石井は５月以降、週３回のペースで松濤館空手を学び「ブラックベルト（黒帯）をポンともらった」という。ラスベガスでは、元ＵＦＣ王者ランディ・クートゥア（米国）が主宰する「エクストリーム・クートゥア」で練習を行う。同ジムにはＵＦＣを主戦場とするヴァンダレイ・シウバ（ブラジル）らも所属。「みんな空手でやっつける」と“自称”黒帯の打撃で勝負を挑む覚悟だ。７月１１日に同地で行われる「ＵＦＣ１００」も観戦する。

　デビュー戦は未定だが「まず日本人をボコボコにしたい」と明言。藤田和之（３８）＝藤田事務所＝、吉田秀彦（３９）＝吉田道場＝、中尾“ＫＩＳＳ”芳広（３７）＝ＴＥＡＭ　ＴＡＣＫＬＥＲ＝をターゲットに指名した。