2009年6月30日23時0分
JR東海は11月、東海道・山陽新幹線で営業運転しているN700系で、時速330キロに挑戦する。新幹線の売り込みのためにワシントンを訪れた葛西敬之会長が29日、講演で明らかにした。フランスのTGVの320キロより速く、同月に名古屋市で開催する「高速鉄道国際シンポジウム」に合わせ、営業運転後の深夜に走行実験する。
N700系は現在、東海道区間を最高270キロ、山陽区間を同300キロで運転している。山陽区間での試験走行で320キロを出したことはあるが、330キロは初めて。
走行試験は、米原―京都で関係者を乗せて走行する計画。新幹線システムの導入を検討中の国々に、日本の新幹線の優位性を理解してもらうねらいがある。
ちなみに、営業運転する高速鉄道の世界最速は、中国(北京―天津)の350キロ。