県内ニュース

イブニング・シックス

飯野八幡宮で神事「夏越大祓」(06月30日)

いわき市の飯野八幡宮で夏の暑さから身を守り家内安全などを願う恒例の神事「夏越大祓(なごしおおはらえ)」が行われました。夏恒例の神事夏越大祓(なごしおおはらえ)は毎年6月の最終日に行われています。お払いを済ませると境内では古式ゆかしい「茅の輪(ちのわ)くぐり」が行われ訪れた人たちが回り方を変えながら3回にわたって直径3メートルほどの茅(かや)でできた輪をくぐりました。この輪をくぐることで夏の暑さから身を守り、正月から半年間の穢(けがれ)をはらい清めるとされています。訪れた人たちは無病息災と家内安全などを願いながら、神事に参加していました。

裁判での減刑狙い嘆願書偽造の男に実刑判決(06月30日)

裁判で刑を軽くしようと被害者になりすまして嘆願書を偽造した男に懲役1年の実刑判決が言い渡されました。判決を受けたのは、いわき市の飲食店経営松崎修久(まつざきながひさ)被告42歳です。判決によりますと松崎被告は飲酒運転で交通事故を起こし、相手にケガをさせたとして一審で実刑判決を受けたあと仙台高裁に控訴しました。その際に刑を軽くしようと企て知り合いの女と共謀の上、事故の被害者に成りすまし、「示談が成立した。寛大な処分をお願いします」などと書いた裁判所宛ての嘆願書を偽造したとされています。きょうの判決公判で地裁いわき支部は「被害者と裁判官をあざむくきわめて悪質な犯行だ」として松崎被告に懲役1年の実刑判決を言い渡しました。

有効求人倍率0・35倍 過去最低(06月30日)

先月の県内の有効求人倍率は0.35倍で、過去最低だった前の月をさらに下回ったことがわかりました。福島労働局のまとめによりますと、仕事を探している人ひとりに対する求人の数を示す先月の「有効求人倍率」は0.35倍でした。これは、過去最低だった前の月を0.01ポイント下回り統計を取り始めた昭和38年以降、最も低くなりました。また、先月、県内の企業を解雇された正社員の数は565人で前の月より374人多く、派遣などの非正規労働者の雇用調整が一段落したとみられる一方で正社員の雇用環境の悪化が進んでいます。福島労働局では正社員の雇用調整はこれから数か月は続くとみていて今後の雇用情勢については「本格的に回復するには時間がかかる」としています。

会津サティ閉店(06月30日)

会津若松駅前にある大手スーパー「会津サティ」が、きょうで営業を終えて閉店しました。駅前の顔として27年間にわたって市民に親しまれてきた会津サティは、建物の老朽化や売り上げの低迷などを理由に閉店することになりました。最終日のきょうは、朝から多くの買い物客が訪れ、売り場はにぎわいを見せていました。今回の閉店をめぐっては、跡地の利用が大きな課題となっていてきのう、市や地権者などが今後の計画について検討する協議会を立ち上げました。サティを経営するマイカルは、この協議会に加わることを決めていますが、店舗が撤退したあとの再開発事業に関わるのは異例だということです。

県職員に夏のボーナス(06月30日)

県職員など県内のほとんどの公務員にきょう夏のボーナスが支給されました。きょうボーナスが支給されたのは県職員とすでに今月15日に支給されている福島市など7つの市を除く52の市町村の職員です。このうち県の職員には期末手当と勤勉手当を合わせて前の年より0・2か月少ない1・95か月分が支給されました。一般職の平均支給額は去年より3万6千円少ないおよそ77万7千円、教員はおよそ84万円警察官がおよそ74万円で支給額が前の年を下回るのは3年連続です。一方、特別職では、知事が去年より28万円あまり少ない277万5300円などとなっています。

福島市は延期のまま…福岡で更生施設が開所(06月29日)

刑務所を仮出所した人を支援する国の施設「自立更生促進センター」は、当初、福島市に全国で初めて開設される予定でしたが住民の反対で延期されています。こうした中、福岡県に全国初となる施設がオープンしました。福岡県北九州市に開所したのは「北九州自立更生促進センター」です。この施設では、刑務所を仮出所した人を最大で14人まで受け入れ、3か月間にわたって保護観察官が生活指導や就労支援にあたります。国では仮出所者の再犯防止と社会復帰の促進を目的に全国4か所でセンターの設置を計画しましたが住民の反対が相次ぎ、予定通りには進んでいません。福島市でも住民団体が近くに学校があることなどを理由に開設に反対をしていて計画は延期されたままとなっています。今回の北九州市での開所を受けて住民団体の代表の熊坂良太(くまさかりょうた)さんは「更生保護は必要だが福島市の場合住宅や学校の密集地にセンターが建てられていて開所を受け入れるわけにはいかない」と話しています。

会津サティあす閉店 再開発検討が本格化(06月29日)

会津サティがあす閉店するのを前に会津若松市と地権者などが跡地利用について話し合う協議会を設置しました。去年11月に会津サティが閉店することが明らかになって以降、サティの地権者と駅前商店街などは検討会を作り駅前再開発について話し合いを行なってきました。そして、閉店が明日に迫ったきょう、検討会では、会津若松市とサティを経営する「マイカル」を加えた協議会を設立し、さらに具体的な計画について話し合うことにしました。また、きょうは、マイカルが跡地を第三者に転売しないことなど盛り込んだ協定を結びました。会津サティはあす午後6時で閉店し、建物は、来月11日から取り壊されることになっています。

就職活動を支援 県内4か所に応援センター(06月29日)

厳しい雇用情勢を受け県は仕事を探している人の就職活動を支援する施設を県内4か所に設置しました。求職中の人を支援する「ふくしま就職応援センター」は、きょうから白河、会津若松、いわき、南相馬の4か所に設置されました。センターには、専門知識を持つ「ジョブプランナー」が常駐し仕事の紹介や就職相談を行なうほか住居や生活保護制度など生活についての情報も提供します。また、職員が企業を訪問して独自に求人の開拓も行うことにしています。各センターでは月曜から土曜の午前10時から午後7時まで窓口を開けています。

拉致被害者家族が講演 早期解決訴える(06月29日)

北朝鮮に拉致された被害者の家族が伊達市で講演会を開き、被害者の一日も早い救出を訴えました。この講演会は北朝鮮に拉致された日本人を救出するために活動を続けている「救う会ふくしま」が開きました。会場にはおよそ700人が集まり、入り口では、政府に提出する署名を集める活動が行われました。講演では31年前に拉致された田口八重子(たぐちやえこ)さんの兄で、拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄(いいづかしげお)さんが解決への協力を呼びかけました。そして同じく31年前に娘のめぐみさんを拉致された横田早紀江(よこたさきえ)さんが演台に立ち「私は何の罪もない娘を連れて行かれた。今はただ返してくれることだけを願っている」と話しました。家族の切実な訴えに会場には目頭をおさえる人の姿も見られました。「救う会」では北朝鮮側が最も期待しているのは拉致問題への関心が薄れることだと見ていて今後も解決を訴える活動を続けていくということです。

相次ぐ教員不祥事 対策の再点検を指示(06月29日)

教員の不祥事が相次いでいることを受けて、臨時の県立学校長会議が開かれ、教育長が不祥事根絶に向けた取り組みを再点検するよう指示しました。県内では、今年度に入ってからも教職員による不祥事が続いていて懲戒処分は、すでに9件にのぼっています。先月末からの3週間だけでも酒気帯び運転に万引き、わいせつ行為と3件の不祥事が起きていて現場の綱紀粛正に向けた取り組みが課題となっています。きょう開かれた臨時の県立学校長会議の中で県の遠藤教育長は、これまでの不祥事の教訓が教職員ひとりひとりに浸透していないと指摘しました。その上で遠藤教育長は、それぞれの学校での取り組みをあらためて点検するよう指示しました。また、このところ「講師」の不祥事が続いていることから教育委員会では研修を充実させて指導を強化することにしています。