2009年6月30日 18時34分更新
太平洋戦争中、広島や長崎の原爆で被爆して亡くなった人たちを追悼する式が岡山市で開かれました。
慰霊式は、広島や長崎で被爆した人でつくる岡山県原爆被爆者会が開いたもので、岡山市中区の会場には、被爆者や遺族などおよそ100人が集まりました。
はじめに参列者全員で黙とうをしたあと、妹尾要会長が「体と心の傷、友人を失った悔しさに堪えて一生懸命生きてきた。再び痛ましい出来事を繰り返さないよう命ある限り、戦争を語り続けたい。」と述べました。
つづいて献花が行われ、参列者は祭壇に菊の花をたむけると、手を合わせて亡くなった人たちを悼みました。
県によりますと、県内で被爆者健康手帳を受けとっている人の平均年齢は77歳を超えていて、高齢化が進んでいるということです。
出席した81歳の被爆者の女性は、「核は絶対にいりません。64年たっても原爆が落ちた日のことを思い出すし、体も痛みます。戦争は絶対にやってはいけない」と涙をこらえて話していました。