空き巣:狙いは大企業の男子寮…「無施錠で現金ある」

2009年6月30日 2時30分 更新:6月30日 5時52分

 大手企業の独身寮に空き巣に入ったとして、警視庁捜査3課と千葉県警の合同捜査本部が無職の男を逮捕していたことが分かった。東京都内や千葉、神奈川など首都圏では昨年1月以降、主に上場企業の独身寮ばかりを狙った約150件の空き巣が相次いでおり、捜査本部は男が関与したとみて、裏付けを進めている。

 男は住所不定、中村辰夫被告(57)。直接の逮捕容疑は窃盗未遂。5月12日、川崎市多摩区の独身寮に侵入、4階の部屋の無施錠の玄関ドアから室内に入り物色した後、隣室のクローゼットなども物色したが何も取らずに逃げたとしている。

 捜査関係者によると、中村被告は宅配業者などが使用する縮尺の小さい地図を使って大手企業の独身寮を割り出し、管理人らの目が届きにくい2階以上の部屋に侵入していた。「独身寮の中でも男子寮は、鍵を掛けていなかったり、室内に現金を保管していることが多かった」という趣旨の供述をしているという。

 今月5日に逮捕され、常習累犯窃盗罪で24日に起訴されている。【佐々木洋、古関俊樹、神澤龍二】

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