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【経済】

GM判断にトヨタ衝撃 米の工場継続問題が浮上

2009年6月30日 10時15分

 米ゼネラル・モーターズ(GM)がトヨタ自動車との合弁工場から撤退するという発表を受け、合弁継続を強く望んできたトヨタ側は衝撃を受けている。GM撤退後にトヨタ単独で工場を続けるのかという困難な課題も浮上してきた。

 トヨタ首脳の一人は30日朝、「(破産法11条の手続きからは)あと1カ月の猶予があったはずなのに」とGMが早い段階で出した結論に困惑の表情を浮かべた。

 工場の継続問題について、この首脳は「地域との関係があるのでやめることはない」と話し、当面は閉鎖しないという考えを示した。

 ただ、トヨタの北米での生産能力が大幅な過剰となっている中、単独で工場を続ける負担は重い。別のトヨタ関係者は「GMの持ち分を買い取って工場を続けるか、閉鎖するか、選択肢は二つに一つしかない」と指摘した。

 トヨタは工場の今後について「さまざまな検討をしているが、現時点では何も決まってない」とのコメントを発表。GMによる生産停止が8月末に迫っており、トヨタも早急に結論を出すとみられる。

(共同)
 

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