29 June, 2009
はじめての早慶戦
早慶戦,ってご存知ですか。
お互いに私大の雄を自称しているWaseda大学とKeioGijuku大学が,何故か*1定期的にあらゆる競技で競うそれを「早慶戦」と称しております。東京六大学野球の中で行われる早慶戦が一番有名でしょう。とはいえ,日本野球界の素敵エースともいえる斎藤選手を出されちゃ慶応としては助っ人プロを呼ばせてもらわないと困るなぁと思ってるんですけども。うーん,楽天の田中選手とか?
余談ですが,「慶応の人って慶早戦って言うんでしょ?」というのは8割がた誤解です。友人間でも早慶戦と称すことが多い。
さて,その早慶戦の観戦に行って参りました。千駄ヶ谷の競技場で行われた,サッカーの定期戦です。
開会式開始と同時に入場*2。「みなさんご起立,脱帽お願いいたします!」と叫ぶ男子学生。学ランだから体育会系か。グラウンドにはそれぞれの応援団長的な人が校旗・塾旗を持って起立している。手前に早稲田の旗。嫌な予感がする。はいきた,都の西北ー。焦って慶応側のスタンドへ急ぐ。
塾歌(多分)の開始と同時に雨に濡れる席ながらも確保。塾歌の跡に,早稲田への応援も送る。そういう儀式のようだ。開会式内ではそのほか諸々の儀式が行われ,選手紹介の後,キックオフ。臙脂のユニフォームに身を包んだ早稲田の選手と,黄色のユニフォームに黄色の靴下でちょっと膨張色気味な慶応の選手が走り出す。若き血の演奏も始まり,いよいよ早慶戦といった雰囲気。
ここで,ふと,異様な空気に気づく。席の斜め前,ゴールポスト側に黄色のユニフォームを着た一団がいる。皆男。応援ソング(およそ3種類)の音頭をとる。ひとり中心的な人物がいて,色々な曲(およそ3種類)を繰り出す。あぁ,この人サッカー部の人だ。あぁサッカー部の一団とめちゃくちゃ近い席についてしまった。後ろはOBらしく,解説をつけているし。
ジョプリンのエンターテイナーにあわせた「おおお おおっ おおっ おお〜 おおお けいおおーいれーぶーん」というような歌や,何かにあわせた「けいおーゴールがみたーい みたーい みたーいー」という歌や,あと2つくらいの歌と,「守護神,ナカガワ*3!」という掛け声と,「けいおー!(手拍子:ちゃちゃっちゃ)」という掛け声を混ぜ合わせ,あっという間に45分が過ぎる。たまに早稲田側の応援も聞こえる。
前半45分は両校ノーゴール。早稲田が少し強かった。一緒に行った恋人*4曰く,「早稲田は力でおす感じで,慶応はボールを繋ぐ感じだなぁ」だそう。言われてみればそうだなぁ,程度。
ハーフタイムの退屈をもてあましていたら,背後からチアリーダーがぞろぞろ。うおお。後半戦までお預けだったのか。チアリーダーを見るだけでびびるので,私は前世はスクールカーストの底辺女子だったのかもしれません。
まぁそんなこんなで後半戦。チアリーダーのまばゆいばかりの笑顔。左側の子くそ可愛い。というか見覚えがある。というか高校時代の知人では。慶応に進んだような…。しかしいまいち確証がもてない。試合に集中せずにチアリーダーばっかり見てた。わけでもない。そう,試合。
始まって7分ほど,慶応がどんどんと攻めていく。臙脂色をなんとか交してシュートを決める。…入った!
湧き上がる歓声。わーかーきちーにーもゆーるーものーの合奏と合唱*5。いや,そりゃもう,実際こうなるんだ!さすが早慶戦!と思ってテンションあがりましたよすみません。即席の愛校心ですよ。慶応がんばれ!って思ってましたよ。何か悪いですか。何も悪くないですよね。サッカー部がどさくさにまぎれてチアと肩組んでましたずるい。
守護神ナカガワもめちゃくちゃ活躍するし,おかげで点は取られなかったし,慶応はその後2点も決めるし。早慶戦ビギナーの慶応生が見るにはちょうど面白かった。終盤5分間くらいは,若き血エンドレス。さすがに飽きる。応援指導部大変だなぁとか思うくらいはエンドレス。チアリーダーずっと満面の笑み。あ,途中でチアリーダーのメンバ交代があったので,件の見覚えある女子に惑わされずに済みました。ちなみに彼女は本当に高校時代の知人でした。
後半45分+ロスタイム終了。3-0で慶応の勝ち。
と,勝利に酔うほどの思い入れもないので,さっさと競技場を後にする。今まで抱いていた早慶戦のイメージそのままだった。早稲田側でも観戦してみたいが。でもうっかり慶応応援してしまいそうだな。