マイケル着用のサッカーシャツが話題に

　歌手マイケル・ジャクソンさんの訃報に全世界が衝撃を受ける中、生前のマイケルさんの画像がインターネットで大量に出回っているが、その中にサッカーシャツを着用したものが含まれ、一部のサッカーファンの間で話題になっている。

　一連の画像はマイケルさんがミリオンセラーアルバム『スリラー』を発表したころのもので、マイケルさんは赤と黒の縦縞のサッカーシャツを着用している。“赤と黒の縦縞”といえば誰もがACミランのユニフォームを想像するが、よく見るとこれはフランスのクラブ「OGCニース」の1980年のユニフォーム。

　サッカーシャツを身に着けるミュージシャンは多いが、名門クラブのものならともかく、世界的にはそこまで知られていないニースのユニフォームを着ているのは不思議、とフランスのサッカーファンが話題にし、ニースのサポーターによる“合成説”まで生まれた。

　そこで当のニースが先週末、クラブの公式ホームページでサッカーとは直接関係のない出来事について異例のコミュニケを発表し、この画像が合成でないことを明らかにした。写真は1983年、アメリカ人写真家トッド・グレイ氏により、ある雑誌向けにジャクソン家の敷地内で撮影されたものと判明。ニースのシャツは撮影用に持ち込まれたものではなく、マイケルさんの私服だったようだ。マイケルさんがどのようにニースのシャツを入手したのかは不明。

　マイケルさんがニースのファンであったのかどうかはまったくわからないが、クラブは世界的なスーパースターの生前を偲ぶ小さなエピソードとして紹介し、故人の冥福を祈っている。