ニュース特報

2009年06月30日号

【新刊紹介】
産経新聞司法クラブ著<検察VS小沢一郎 「政治と金の30年戦争」>(新潮社刊)、本誌編集長のコメント


●26日店頭に
 産経新聞社会部司法クラブキャップ大島真生氏以下、検察庁担当の河合龍一、上塚ト真由、西山典男、大竹直樹記者の5人が取材にあたった<検察VS小沢一郎 「政治と金の30年戦争」と題する220頁の本が26日店頭に並んだ。売れ行きはまずまずのようだ。

●本の内容
 内容は次の通り。
プロローグ
電撃逮捕

第一部
特捜部と西松建設 逮捕会見 起訴発表 「自首」 一転急襲 転機「待った」 大規模捜索 トッブを逮捕、国沢「自供」 タイミング
第二部
すべての起点 「小沢」後遺症 金丸脱税事件 ゼネコン汚職 国沢の台頭 九四年の改正 始まりは九五年 東北の談合 秘書が「天の声」 新進党 後輩の「金庫番」年間2億円 胆沢ダム 地元・岩手 岩手県秋田市 福島談合
第三部
小沢のルーツ 挫折 角榮との出会い 田中内閣誕生 角栄流 小沢VS検察の原点 七五年の法改正 「闇湘軍」、田中への反旗、竹下との距離 「剛腕」誕生 剛腕か傲慢か 規正法へのこだわり 「金丸」後 民主党代表 日本改造計画 不透明な政治資金
第四部
検察捜査は諸刃の剣 起訴独占主義 歯止め 東京地検検事正 「表のカネ」特捜部のトップ 歴代部長、情報収集力 アンバランス 政治的配慮 大光事件 飲み食いはOK ご都合主義 説明責任
第五部
霞ヶ関と民主党 官僚政治打破 取調べ可視化 机をたたく 指揮権発動 「漆間発言] 国策捜査
第六部
離反した側近 個人献金を装う?運輸族のドン DNA 西松建設との蜜月 政権与党の力 「聴取へ」 大物秘書

エピローグ
特捜部は負けたのか
あとがき


●本誌編集長のコメント
「民主党が政権を取ったにしても、東京地裁における検察vs小沢氏、民主党の戦いは続く、小沢氏個人の問題を党の問題として抱え込んでしまったからだ。大政党が検察権行使に介入した例はない。いかにか官僚権力打破といっても、そんなことが許されては検察の独自捜査はなりたたなくなる。
 この裁判、1審有罪と私は見立てる。その結果。争いは東京高裁、最高裁まで行くだろう。産経司法クラブの<検察VS小沢一郎 「政治と金の30年戦争」>は検察VS小沢氏・民主党の攻防を理解する絶好の参考書、静かなペストセラーとなると思う」

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