●26日店頭に 産経新聞社会部司法クラブキャップ大島真生氏以下、検察庁担当の河合龍一、上塚ト真由、西山典男、大竹直樹記者の5人が取材にあたった<検察VS小沢一郎 「政治と金の30年戦争」と題する220頁の本が26日店頭に並んだ。売れ行きはまずまずのようだ。
●本の内容 内容は次の通り。
- プロローグ
- 電撃逮捕
- 第一部
- 特捜部と西松建設 逮捕会見 起訴発表 「自首」 一転急襲 転機「待った」 大規模捜索 トッブを逮捕、国沢「自供」 タイミング
- 第二部
- すべての起点 「小沢」後遺症 金丸脱税事件 ゼネコン汚職 国沢の台頭 九四年の改正 始まりは九五年 東北の談合 秘書が「天の声」 新進党 後輩の「金庫番」年間2億円 胆沢ダム 地元・岩手 岩手県秋田市 福島談合
- 第三部
- 小沢のルーツ 挫折 角榮との出会い 田中内閣誕生 角栄流 小沢VS検察の原点 七五年の法改正 「闇湘軍」、田中への反旗、竹下との距離 「剛腕」誕生 剛腕か傲慢か 規正法へのこだわり 「金丸」後 民主党代表 日本改造計画 不透明な政治資金
- 第四部
- 検察捜査は諸刃の剣 起訴独占主義 歯止め 東京地検検事正 「表のカネ」特捜部のトップ 歴代部長、情報収集力 アンバランス 政治的配慮 大光事件 飲み食いはOK ご都合主義 説明責任
- 第五部
- 霞ヶ関と民主党 官僚政治打破 取調べ可視化 机をたたく 指揮権発動 「漆間発言] 国策捜査
- 第六部
- 離反した側近 個人献金を装う?運輸族のドン DNA 西松建設との蜜月 政権与党の力 「聴取へ」 大物秘書
- エピローグ
- 特捜部は負けたのか
- あとがき
●本誌編集長のコメント「民主党が政権を取ったにしても、東京地裁における検察vs小沢氏、民主党の戦いは続く、小沢氏個人の問題を党の問題として抱え込んでしまったからだ。大政党が検察権行使に介入した例はない。いかにか官僚権力打破といっても、そんなことが許されては検察の独自捜査はなりたたなくなる。
この裁判、1審有罪と私は見立てる。その結果。争いは東京高裁、最高裁まで行くだろう。産経司法クラブの<検察VS小沢一郎 「政治と金の30年戦争」>は検察VS小沢氏・民主党の攻防を理解する絶好の参考書、静かなペストセラーとなると思う」