広島放送局

2009年6月30日 7時19分更新

田母神氏の講演日 変更を要請


前航空幕僚長の田母神俊雄氏が、8月6日の広島原爆の日に広島市内で予定している講演について、広島市の秋葉忠利市長は、「被爆者や遺族の悲しみを増す結果となりかねない」と訴え、講演日程の変更を求める要請文を送りました。

広島市によりますと、前航空幕僚長の田母神俊雄氏は、8月6日の広島原爆の日に、広島市内で講演を行うことにしています。
これについて秋葉市長は29日、講演日程の変更を求める要請文を、田母神氏と、講演を主催する日本会議広島にあてて送りました。
それによりますと、「田母神氏が『ヒロシマの平和を疑う』と題して講演することは、夜明け前から心静かに原爆死没者の慰霊を行う被爆者や肉親を失った遺族の悲しみを、いやが上にも増す結果となりかねない。広島における8月6日の意味は、表現の自由と同様に重要なものと考えている」と訴えています。
これに対し田母神氏は、東京にあるみずからの事務所を通じ、「講演の主催団体から要請がない限り、日程を変更することはない」と話しています。