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DPCの包括評価点数、医療資源の投入量を反映へ

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 中央社会保険医療協議会(中医協)のDPC評価分科会(分科会長=西岡清・横浜市立みなと赤十字病院長)は6月29日、診断群分類点数表の見直しなどの検討課題をめぐり意見交換し、入院初期の医療資源の投入量が1日当たり点数に比べて「非常に高い」場合、入院期間T(入院初期)の点数に「入院期間Tの1日当たり包括範囲出来高点数の平均」を用いるなど、実際の医療資源の投入量を評価に反映させる仕組みに切り替えることなどで大筋合意した。次の分科会で正式に決める見通しだ。

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 厚生労働省はまた、現在は2年間(10か月分)に分けているDPCのデータ提出期間を通年化する案を提示し、データ分析などに必要な経費を来年度予算概算要求に盛り込む方向を説明。これに対し反対意見は出なかった。

 このほか、DPCへの参加病院が作成する「Eファイル」「Fファイル」の統合や、「様式1」の項目の見直しについても話し合ったが、結論は出なかった。

 DPCの包括評価点数は現在、診断群分類ごとの平均在院期間(「入院期間T−V」)に応じて3段階で設定されている。「入院期間T」には、各分類の入院日数の25パーセンタイル値(悪性腫瘍に対する化学療法などでは5パーセンタイル値)が用いられ、この期間の点数は「診断群分類ごとの1日当たり平均点数」に15%を加算して算出する仕組み。
 入院初期の点数を高くする狙いだが、救急疾患などでは医療資源の投入が入院初期に集中するため、包括評価点数を上回るといった指摘がある。

 不足分は、病院ごとの医療資源の投入量に応じて「調整係数」で調整しているが、係数は段階的に廃止することが決まっているため、対応を検討することになっていた。

 厚労省側は29日の分科会で、入院期間Tの点数について、入院初期の医療資源の投入量が▽1日当たり点数に比べて「非常に高い」場合、「包括範囲出来高点数」の平均を用いる▽1日当たり平均点数に比べて小さい場合、点数の段差の設定を「15%」から「10%」に変更する−などの案を示し、大筋で了承された。


更新:2009/06/29 23:00   キャリアブレイン

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