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◆巨人7─1ヤクルト(28日・東京ドーム) 内海が10奪三振と力投し、首位攻防戦に勝ち越した。好調のヤクルト相手に2回は3者連続Kをマークするなど、4安打無四球と抜群の安定感。相川の一発だけに抑え、今季初の完投勝ちで3勝目をあげた。これまで左腕エースを援護できなかった打線は久しぶりに爆発。初回、小笠原の適時三塁打などで2点を先行すると、6回には谷のタイムリーに続き、李が右越えへ3試合連続となる15号3ラン。12安打7点で快勝し、再び3ゲーム差をつけた。
リズムを乱さず、投げきった。最後の打者を打ち取ると、内海は誇らしげに両腕を突き上げた。「うれしい。ゴンちゃんみたいにテンポよい投球を心がけていたので、続けていきたいですね」。同僚のゴンザレスをお手本にした、理想の投球。今季初の完投勝利を無四球で飾った。
テンポだけではなく、この日はスライダーが抜群だった。「きょうはタメができて(体の)突っ込みが少なかった分、良い結果が出ました」。4安打されたがスライダーは1本のヒットも許さず、08年6月16日の楽天戦で完封して以来となる1失点完投勝利を手にした。
生命線の変化球のキレが、今季最多の10Kにつながった。内海は今年から三振1個につきランドセル1個を児童養護施設の新1年生に贈る「ランドセル基金」を設立。「自分的にも乗っていけるんで、10個取れてうれしいです」。自分も子供たちも救うから、常に三振を狙い続ける。
終始、安定感ある投球を続け、8回終了時には続投を志願した内海。そのたくましさに、原監督は確かな手応えをつかんでいた。「(2回以降援護がなくても)顔に出さず辛抱してくれたので、こういうゲーム展開になった。一歩、成長したかな」。首位攻防戦を勝ち越し、3ゲーム差に広げる原動力となったエースを笑顔でほめたたえた。
今年は2軍落ちを経験したが、5月16日に1軍復帰して以降、7戦でまだKO降板がない。好調の秘けつは、フォームを修正できたことと、精神面の成長だ。ファームでの練習で気づいたことがあった。木佐貫、久保、金刃、バーンサイドといった1軍で実績のある選手が、虎視たんたんとチャンスを狙っている姿に、昔の自分を思い出したという。
「改めて自分は恵まれていたと思いました。僕も最初の2年間はがむしゃらにやっていた。いつの間にか(1軍に)慣れてしまった部分もあった。ハングリーさを取り戻せました」。初心に帰り、1球1球に魂を込めているから、今の内海は崩れない。
試合後のお立ち台。「まだ3勝しかしてないけど、今から10連勝します!」と宣言して大歓声を浴びたが、ベンチ裏に戻ると一変。「撤回します。気分良すぎて言い過ぎちゃいました…」。照れ笑いで報道陣の爆笑を誘ったが、有言実行を予感させるこの日の快投だった。
(2009年6月29日06時00分 スポーツ報知)
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