広島・原爆の日の講演「変更を」 市長が田母神氏に要請広島市の秋葉忠利市長は29日、田母神俊雄前航空幕僚長が8月6日の原爆の日に「ヒロシマの平和を疑う」の演題で予定している広島市での講演会は「被爆者や遺族の悲しみを増す結果になりかねない」として、日程の変更を文書で要請した。 田母神氏の事務所と、講演会を主催する日本会議広島へファクスや郵送した。田母神氏の事務所は「主催者側から依頼がない限り、変更する予定はない」とコメントしている。 要請書は「表現の自由の視点で考えれば、いつどこで何を発言するかは自由で当然の権利」と断った上で、市民への影響が大きい田母神氏の講演は「夜明け前から心静かに死没者を慰霊する被爆者らの悲しみがいやが上にも増す」と懸念。「広島における8月6日の意味は表現の自由と同様に重要」として、日程をずらすよう配慮を求めた。 田母神氏は、歴史認識に関する政府見解を否定する論文公表で航空幕僚長を更迭後、各地の講演で核武装の必要性を再三訴えており、今回も持論を述べるとみられる。 【共同通信】 |
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