民主党の独自政策や政権構想について、鳩山由紀夫代表と岡田克也幹事長の意見の食い違いが目立ってきた。日本郵政の西川善文社長の再任問題では、鳩山氏が政権交代後に辞任を求める考えを既に示しているが、岡田氏は28日のNHK番組で「党として正式に続投を認めないと決定したわけではない」と述べた。揮発油税などの暫定税率などでも両氏の考え方の違いが表面化しており、党内から不安の声も出ている。
西川氏の再任を巡っては、鳩山氏が17日の党首討論で「政権を獲得した時はお辞めいただく」と明言。25日には民主、社民、国民新3党のプロジェクトチームが西川氏の辞任を求めた。党内では辞任が既定路線となっているだけに、岡田氏の発言は新たに波紋を広げそうだ。(29日 09:24)