◆　レゲエ調の新曲を「だんじり祭の定番ソングに」　◆

　お笑いタレントのメッセンジャーあいはら（３９）がＣＤデビューすることが２８日、分かった。大阪・岸和田出身でだんじりをこよなく愛するあいはらは、レゲエ調の新曲を「だんじり祭の定番ソングに」と意欲満々。さらに今夏の音楽フェス「サマーソニック０９大阪」参加も決まり、国内外の大物アーティストと“競演”することになった。

◆　歌手名「Ｐａｒａｃｈａｎ」で熱さ伝える　◆

　以前から温めていたプランだった。あいはらいわく「僕が本当にやりたかったこと」。それが毎年参加するのが「当然」という岸和田だんじり祭の定番ソングを作ることだった。

　「おちゃらけなしです。子供ができて作品をひとつ残したいというのもあった」

　同じ泉州出身のレゲエミュージシャン、ブッキーランキンとＢＥＡＲ　ＭＡＮの２人に曲作りを依頼。できたのがアップテンポの「この場所で…」とスローな「汗臭いおれたちの街」の２曲だ。いずれも岸和田を思わせる歌詞で「泉州の人じゃないと書かれへん」（あいはら）と出来栄えに満足げだった。

　ただ、これまで「音楽は車を運転する時にかけるくらい」という程度だっただけに完成までは苦労の連続。職場や自宅でラジカセを聴きながら特訓を重ねた。

　「しゃべる時と声の出し方が違う。手を抜いて歌うと“そう”と言われたり、一生懸命歌うと“違う”と言われたり。本当に難しい」

　無事にレコーディングを終え、４月１９日には大阪城野外音楽堂であったレゲエライブに参加して新曲を初披露。歌手名「Ｐａｒａｃｈａｎ」で出すＣＤはあす３０日に発売される。「１万枚売れたらすごいらしい。でも５年たった時に定番の歌になっていてほしい」

　相方のメッセンジャー黒田（３９）も昨年、宇都宮まき（２７）とのユニット「タモツ＆マキ」でＣＤデビューしたが「コンセプトが違うんで全く意識しない」と我関せず。目指すのはあくまで岸和田の熱い男たちが自然と口ずさむ定番ソングにすることだ。

　ライブまでのドキュメント映像は、あす３０日のＡＢＣテレビ「ごきげん！ブランニュ」（火曜後１１・１７）で放送される。

[ 2009年6月29日付 ]