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【日本の議論】建設費なんと117億円「アニメの殿堂」は必要か? 衆院選の結果次第では… (4/5ページ)
このニュースのトピックス:日本の議論
これに対し、漫画家の里中満智子さんはセンター設立の必要性を訴える。里中さんは6月4日、東京都内で開かれたイベントで、マンガの原画の保存環境が劣悪な実態を説明。「昭和30〜40年代、マンガ原稿は作者や家族の意思次第で、ゴミ扱いで捨てられてしまうなど管理が不安定だった。今のままでは、100年後にマンガルネサンス期を研鑽(けんさん)したくても資料提供ができない。マンガの原画の収集、保存、補修のためにも拠点は必要」と訴えた。
さらに「(マンガやアニメは)今、売り上げが落ちている。これは天文学的数字にのぼる違法コピーが原因。発行後すぐに海賊版が出回り、本物を駆逐していく。作品を守るためには『これが日本の作品だ』と海外に訴える場所が必要。今後のメディア芸術の歴史を作っていく上でも大切なこと」と国の保護を求めている。
事業費わずか12億円での成功例も…好評「マンガの壁」
マンガを取り扱った公共施設として成功した例もある。京都市と京都精華大学が共同運営する「京都国際マンガミュージアム」(京都市中京区)だ。オープンからわずか2年で来館者が50万人を突破する人気ぶりだ。
同ミュージアムは、国内初のマンガの総合博物館として平成18年11月にオープン。地上3階、地下1階の約5000平方メートルの施設は、旧龍池小学校の校舎を再利用しており、総事業費はわずか12億円。観光都市・京都とあって、国内のマンガファンばかりでなく、海外からのファンも足を運び、19年度の来館者は約20万人、20年度には約28万人と着実に増加。当初の想定来館者数30万人に肉薄する勢いだという。
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