【スポーツ】真央、フリー新曲は「鐘」 ロシア合宿で表現力に磨き2009年6月26日 夕刊
【モスクワ=酒井和人】来年2月のバンクーバー冬季五輪でメダルが期待されるフィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)が25日、合宿先の当地で五輪シーズンに向けた新プログラムの曲名を発表した。楽しく、力強く、ときにあでやかに…。名伯楽、タチアナ・タラソワコーチと手をたずさえ、浅田が金メダル取りへ加速する。 新曲はフリーがタラソワコーチと同じロシアの作曲家ラフマニノフの前奏曲「鐘」。ショートプログラム(SP)は昨季のフリー曲「仮面舞踏会」(ハチャトリアン作曲)を編曲して使用する。 トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の回数など技の具体的な構成は今後、調整するが、初挑戦となるフリー曲について浅田は「最初も合間、合間もすべて気にいってます」と感想を語った。 SPは難度の高かった昨季のフリー曲をあえて残したが「昨年のシーズンで鍛えられてるので体力は持つと思う」と自信たっぷり。タラソワコーチは「完ぺきにこなせれば、だれも太刀打ちできない」と断言した。 この日は、報道陣にエキシビションの練習を公開し、浅田は「いつも元気」との文字入り扇子を手に、いつも通りの“真央スマイル”。 15日からのロシア合宿ではバレエ練習も取り入れ、ポーズの取り方など表現力にも磨きをかけた。「すごく、いい練習ができました」と浅田。五輪シーズンへ向けて「強い部分とか、コミカル、コケティッシュな感じとか、女性らしさとかいろいろな部分を見せていきたい」と、さらなる進化を誓った。
|