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アスリート交差点:初心を忘れずに!=フィギュア・中野友加里

 (カットは直筆)

 ◇早い始動で不安解消

 08~09年シーズンは、開幕前に練習拠点のリンクが改装工事で1カ月間使えなかったり、私が教育実習に行ったり、アイスショー出演が多かったりして、練習・調整が遅れていました。不安材料を多く抱えたまま試合に出て、それが試合に出てしまいました。ショートプログラム(SP)はたまたま良かった時もありましたが、演技時間が4分間と長いフリーでは集中力を保てない。全日本選手権5位で世界選手権出場を逃し、甘くないと改めて思いました。

 その反省から09~10年シーズンには、もう少しゆとりを持って入ろうと思います。4月に振付師のマリーナ・ズエワ先生のいる米国・デトロイトへ1週間行って、振り付けを作りました。プログラムはSPはミュージカル「オペラ座の怪人」、フリーはストラビンスキー作曲「火の鳥」。フィギュアスケートで定番の曲なので他の有力選手も同じ曲を使うかもしれませんが、大丈夫。自分ならではのプログラムを作り上げたいと思います。

 今は滑り込みをしていて、例年に比べると早い始動です。以前は週2回だった陸上トレーニングを、今は週3回に増やしています。スケーターは下半身の筋力は自然とついているので、上半身の筋力をつけるようにしています。体のバランスが大事なので、例えば、月曜日は筋トレ、水曜日はサーキットトレ、金曜日は体操やバレエという感じで、一つに偏らないようにしています。

 技術面では、3-3回転連続ジャンプは絶対に跳べるようにしないといけない。コーチの佐藤信夫先生からもそう言われています。連続ジャンプの組み合わせも「(種類は)何でもできるように」と言われています。バンクーバー五輪に行くまで大変ですが、勝ち抜いていきたいと思っています。

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 ■人物略歴

 ◇なかの・ゆかり

 85年8月25日生まれ。愛知県江南市出身。早大を経て早大大学院に在学中で、プリンスホテル所属。05年グランプリファイナル3位、08年世界選手権4位。

毎日新聞 2009年6月18日 東京朝刊

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