東京

　築地市場（中央区）の江東区豊洲地区への移転に反対する仲卸や消費者団体らが２７日、市場をスタート地点に銀座や八重洲など約４キロにわたってデモ行進した。

　都議選の告示を６日後に控え、出発前の集会には民主や共産の都議や立候補予定者も参加。「都の強硬な移転を阻止するため、連帯してがんばりましょう」と呼びかけた。

　参加者らは「都民の市場は安全第一」などと記されたプラカードを手に、移転予定地の土壌汚染や都の対応の問題点を訴えた。

　買い物中の小平市の主婦、伊藤和子さん（４４）は、配られたビラを見ながら「豊洲の土壌汚染は、大問題という意見も都の対策で安全安心が守られるという意見もあり、正直よく分からない。ただ、外国人にも人気のある築地市場をわざわざ移さなくてもよいのでは」と首をかしげた。都議選には大きな関心があるといい、「絶対投票に行く」と話していた。【市川明代】

〔都内版〕