日韓の研究者が竹島に関する発表や討論をするシンポジウム「学術としての竹島/独島(トクト)研究の定立のために」が7月3日午前10時から、浜田市の島根県立大で開かれる。この問題で両国の学者が一堂に会するのは珍しい。無料。一般参加もできる。
東アジア研究をする同大の日韓・日朝交流史研究会と、韓国・大邱市の私立啓明大学校(大学)国際学研究所が共同で主催。研究会会長の福原裕二准教授が1998〜99年に啓明大に講師として赴任した経験があり、知人の研究者らに呼びかけていた。
韓国側は啓明大のほか国民大、釜山大、済州大の教授ら計4人、日本側は県立大の教授や市民研究員ら計4人が出席。島の「研究の新たな視点」「領有権紛争のフレームワーク」などのテーマで報告を出し合った後、討論する。両国とも国際関係論を専攻とする若手、中堅学者が中心。韓国側は全員、日本語ができ、朴昶健・国民大研究員は広島大留学の経験がある。
竹島は日韓が領有権を主張し、島根県が2005年に「竹島の日条例」を定めたことなどから教育交流が中断するケースも多い。こうした状況で、今回は「領有権をめぐる堂々めぐりを超えよう」との点で日韓の研究者が一致した。
県立大学北東アジア地域研究センター=電話0855(24)2375。
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